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第一話

どうも!何個目かになる新作を書いてみました!

もうそろそろ一つの小説に集中しなきゃと思っているんですが、、、

まぁしばらくお待ち下さい。

では、どうぞ。

最初、目覚めて感じたのは暗いという言葉だった。


自分の前には明かりが一つもなく、真っ暗な闇が広がっていた。


そして自分は何処にいるのか疑問を抱き始めた。


、、、、、痛い、、何も考えられない。

自分の名前は?

何歳?

何処で生まれた?

何処で育った?



それらの情報全てが誰かに消去されたかのように空っぽであった。







しばらくするとガコンッという音が響き、ドアの開く音がした。

どうやら自分は部屋の中にいたらしい。


外からは白衣を着た医者のような青年が入ってきて、タブレットのようなものを脇に抱えて居た。


「実験記録、実験室1965号室にいる被検体は全員無事。

共食いの跡も見られません。」


そう言われて、ようやく気づいた。


周りはラノベでよく見る魔物と言われる存在で溢れかえっていることに。


醜悪な豚の顔をした二足歩行の生物。

大きいツノの生えた巨人。

アメーバのような粘液集合体など、種族は様々だが自分の知る現実とは

ほど離れた光景であった。


いや、それだけではない。

本当は自分でも気付いているんだ。


自分の体には手も、足も、肉体もない。

自分は、、、、、、、、化け物になったのだと。



「被験体に変化がないか確認します。」


そう青年は告げると、一本のボトルのようなものを懐から出し、こちらに投げてきた。


ボトルの蓋があき、シューーーという音を立て、中から吹き出た赤色の煙が部屋の中を満たして行く。


すると、煙を吸った魔物たちがいきなりドスンドスンと倒れ始めた。


「被験体15884、15885、15886異常なし。」


いつの間にかガスマスクのようなものを身につけている青年は静かな声でそう言った。


煙が自分の目の前まで迫ってくる。


その瞬間、自分は本能で恐怖を感じた。

おそらく、あの煙を吸ってしまうと自分の何かが壊れてしまうだろう。

だから逃げた。


「!被験体15887に動きがありました。様子を見ます。」


呑気なことに青年は傍観しているようだ。


助けてくれよ!と心の中で念じながら回避策を考える。


地面には隙間はない。

向こう側の壁にはドアのようなものはついていない。

脱出口は青年の来たドアからしかない。


だが、ドアは青年がしっかりと鍵をして閉じているようだ。


どうする、どうする。


そう考えていると、自分の本能が答えを告げた。

自分はその指示に従う。



























『実験者目線』


動きのあった被験体15887はどうやら脱出口を探しているらしい。


しかし、この部屋の出口はこのドアしかなくそこは私が鍵を閉めたので

開くことはできない。


しかし、あの実験が成功しているなら。

あの、能力を得ているならこの窮地をも脱せれるだろう。


しかし、被験体15887は突然止まり動かなくなった。


「、、、、被験体の動きが停止しました。

これより、実験を、、、っ!」


実験を終了しようとしたとき、被験体が赤く光ったかと思うと

物凄いスピードでこちらに近づいてきた。

そして、


「グッ|?」


そして、私に纏わりついてきた。


「ぐ、ぐわああああああ!!!!!」


そして、なんと私の体を纏わりついてきた部分から溶かしてきた。

すでに右足が無くなっている。


見ると、被験体の体に私の足が、いやもっと筋肉質になった足が生えていた。


「く、くふふふふふなるほど、想像以上です!」

ようやくあの実験が成功したのだ。

その礎になるのは本望であった。


青年の体は残り頭部だけであった。


「******に栄光あれ!」


青年はその言葉を残し、永遠に消え去った。


青年のすぐそばに立ったニンゲンは落ちているガスマスクを拾い、顔につけた。











『所長視点』


「報告、実験室1965号室にいた研究者と連絡が取れなくなりました!」

「何?」


部下からの報告を受け、瞬時に何が起こったか予測し笑顔を浮かべる彼。


「1965号室のカメラを再生しなさい。」

「了解。」


彼は部下に指示を出し、スクリーンに映し出された映像を見る。


そこには一匹のスライムが写っていた。


「おお!」


とあちこちから歓声が起こる。

無理もない、実に192年続かれてきた実験に成功例が出たのだ。



「魔物の知性化の実験は成功した。

今すぐにバカール公爵に連絡を入れろ。」


「了解。」


スタッフが一名去って行く。


「これより、被験体と会話できるか模索する。

被検体は今は何処に?」


「今は、、、、、」

「どうした?」

「ここにいるじゃないですか。」

「は?」


所長の最後の言葉はそれであった。

最後に所長が見たのはニンゲンの姿を崩すスライムだった。






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