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チェリーの生き字引

『あ゛~も゛~だめ~~~!!!』


諦めの早いちえりは高校受験まで残り一週間となったこの日も頭を抱え、一向に覚えられない数式を前に悶絶していた。


すると、傍らで漫画本を読んでいた高二の瑞貴が――


『んー? またチェリーは難しいとこからやろうとしてんの? こんなの基本が出来たら簡単だよ』


上から覗き込むようにちえりの問題集を眺めた短髪の瑞貴。

逆光になった彼の顔はとても落ち着いて見えて、まるで漫画に出てくる理想の彼氏像だ。


『瑞貴センパイィ……今から基本やってたんじゃ応用は解けないですよぉ……っグス……』


『おいおい、その発想はどこから来るんだ? 物事に近道なんて例外以外ありえない! 基本を知ってるやつのミスは最小限に留まるんだぞ?』


『……はい……』


子供ながらに瑞貴の言ってることがジン…と心に重くのしかかる。

先生や両親、もしかしたら真琴に言われるよりも素直に聞ける自分に驚いた。


まさしく桜田瑞貴は、若葉ちえりの"生き字引"である。と言えるだろう。


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