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転生と反乱

「魔王様!産まれましたよ男の子です!」

「何、本当か!?」

「こちらです」

「今すぐにいくぞ!」

ドアの開く音が聞こえた。


(ん?ここは?確か…俺は、依頼人に罠に嵌められ死んだはず…)

米田健太郎は意識を取り戻したが目が見えなく、話し声と誰かに抱えられているぐらいしか、わからなかった。



「貴方、産まれましたよ。男の子です。なので、前から決めていた男の子の名前でラウス。貴方はラウスよ」

笑顔で魔王に報告し、健太郎の名前がラウスになった。

そして、セリーナは、抱いていたラウスを魔王に手渡した。


「おお~。ありがとう感謝するセリーナ。フフフ…我がお前の父親だぞラウス。我に似て強く、そして、セリーナのように優しさを持った子に育てよ」

魔王はラウスを抱き、思いを告げた。


再び、セリーナにラウスを渡した。

「フフフ…私達の子供として産まれてきて、ありがとうラウス」

セリーナは受け取り、ラウスの頬に頬擦りして感謝した。


この時に、健太郎は信じれないと思っていたが、事実だと確信した。

そう、前世でアサシンだった米田健太郎は、異世界の魔王の息子ラウスとして転生したとこに。




月日は流れ、ラウスが15歳になった。

朝方、魔王城の訓練所ラウスは訓練していた。



ラウスの周りには、大勢の兵士達が、呼吸が乱れ倒れていた。

「ふー、次の相手は誰だ?」

木刀を地面に突き刺して両手を置いた。

辺りを見渡し稽古の相手を探したが、誰一人立っていなかった。


そこに一人の人影が近づいてきた。

「ラウス様。もう、その辺でお止めになって下さい。兵士達の体が持ちません」

魔王軍の大臣ロザリオが、ポケットからハンカチを取り出し、額を拭きながらラウスに懇願した。


木刀を地面から抜き、肩に担ぐラウス。

「そうか、仕方ない。やっと、体が温まって来たのにな」

ラウスは物足りなかったが仕方ないと思った。



「ん?そういえば、幹部達が人間の国から帰ってくる頃か?」

ラウスは城に戻ろうかとした時に、フッと思い出した。


「は、はい。ですが、人間の国からお戻りになるので、幹部達は疲労が溜まってます。ですから、安らぎを与えてあげてください」

ロザリオは、ラウスに幹部達と手合わせを、させたくなかった。

ほき


理由は、ラウスは8才の時に幹部に勝利を納めていた。

ラウスに負けた幹部は、周囲から馬鹿にされ幹部を辞任をせざる負えなかった。


そして、次々に辞任して行き、人数は変わらないが総合的な戦力は落ちていた。

これ以上、幹部が辞任されては困るからだった。



幼い頃から何でも出来ることから、一般の魔人はラウスのことを神童と言い、崇められている。

だが、幹部や兵士達の中では、ラウスが感情が薄いこともあり、化け物扱いされている。


しかも、魔王と一般人の人間の女性の間の子、所謂ハーフだ。

純血な魔人ではないと、影では毛嫌いされていた。


さらに、魔人と人間のハーフは一番弱いと言われている。

なぜなら、ハーフは魔法をが使用できない。

せっかく、攻撃魔法に特化した魔人、回復魔法に特化した人間だが、ハーフになると、長所の魔法が全く使用できないのだ。


身体能力の高い獣人とのハーフなら、魔法は使用できないが身体能力の高いハーフが生まれる。

腕力の強いドワーフだと腕力の強いハーフが生まれる。

というわけで、魔人と人間のハーフは禁忌ともされている。


だが、ラウスは前世の暗殺者としての経験を活かし、やたらと強かった。

それが、毛嫌いしている連中に、火に油を注ぐ感じになっていた。



「それより、今日はラウス様の15才の誕生日ですよ。今宵は盛大なパーティをする予定になってます」

幼い頃からラウスの世話だったので、我が子の様に嬉しがるロザリオ。


ロザリオは異質なラウスのことを恐れず、周りからどんなに言われようとも、ラウスの味方だった。



「ロザリオが言うなら、仕方ないか…わかった。今日は、これで止めるか」

ラウスは、手摺に掛けていた上着を手に取り、城に向かう。

「この化け物が…えっ!?ガッハッ…」

一人の兵士が小さく毒づいた瞬間、ラウスは振り返り、木刀でボコボコにしようと思ったが、近くにいたロザリオが、兵士の襟元を握り、持ち上げ地面に叩きつけ兵士は気絶した。


「おい!お前、今ラウス様に向かって何と言ったか?ここで死にたいのか?」

ロザリオは、地面に叩きつけた兵士を睨みながら聞いたが、既に兵士は気絶し意識がなかった。

「ほどほどにな…」

後ろを向いて、再び城へと向かうラウス。


「了解です」

ロザリオは、先程とは違い笑顔でラウスを見送った。

そして、再び兵士達に視線を向けた。


「ロザリオ様、申し訳ありません。だ、だから、お許しを…」

「私でなくラウスに、謝れ!愚か者が~!」

地面に落ちている木刀を拾い、兵士達を叩き続けたロザリオ。

だが、この時、まだ誰一人気づかなかった。

これから起こる反乱を…




一方、魔王達は未だに人間の国の国王と会話をしていた。


「なるほどな。そのような方法もあったか。流石、国王だな」

手で顎を触りながら、感心しながら頷く魔王。

「ワハハハ…じゃが、魔王も物好きじゃたわい、趣味が釣りとはのぅ。今度どうじゃ、ワシと一緒に釣りでもせんか?」

髭を撫でながら機嫌を良い国王は、魔王を釣りに誘った。


「おっ!それは、良い提案だ。いつ頃にするか?我はいつでも構わないからな。日時は任せるぞ国王よ」

「そうじゃのぅ…後でスケジュールを見て連絡すかのぅ」

「ああ…心待にしているぞクッククク…」

「ワハハハ…ワシもじゃ」

お互いに笑う魔王と国王。



話が一段落し、その部屋内の魔王と国王以外の二人が頷き合い合図をした。


「魔王様」

「国王様」

魔王軍ナンバー2のマキューラが魔王を、勇者が国王を呼び掛けた。



「ん?何だ?マキューラよ」

「どうしたのじゃ?勇者よ」

魔王と魔王の妃セリーナはマキューラに、国王と国王の妃カトリーナは勇者に視線を向けた。


「国王様妃様は、監禁させて頂きます」

「魔王様と妃様は、ここで亡くなって貰います」

勇者とマキューラは、笑いながら言い、指を鳴らした。

すると、武装した両国の兵士達が、信頼のため武装解除した魔王達六人がいる魔法が使用できない部屋に魔王達4人を取り囲んだ。



「マキューラ、お前達、何の真似だ!?」

「冗談はよせ!?勇者よ」

「「あなた…」」

マキューラ達を睨みながら、不安がる妻を抱き寄せた魔王。

勇者を睨みながら、魔王と同じく、不安がる妻を抱き寄せた国王。


マキューラは席を立ち、歩きながら説明をした。

「私達は魔王様が嫌いなんです。なぜ、人間なんかと仲良くするのですか?しかも、よりによって伴侶も人間とは…もう、我慢の限界です。代わりに、私が魔王になり、真の魔人の在り方を国の皆のために、改善して行きますので、魔王様は邪魔になるのです」

兵士達の前に立ったマキューラ。



勇者も席を立ち、勇者とは思えない、盗賊がする艶かしい顔をで、兵士達の前に立った。


「国王様よぉ。あんたが、魔王と仲良くするから、俺は勇者として周りから認められてないのを知っているよな?それに、あんた、前に先代の魔王が裏切って国内を破滅にしたことを忘れてないよな?この兵士達は、他の種族を国に入国させるのが、反対な者達だ。今回、あんたを監禁して、この国を貰うぜ。あと、可愛い娘も可愛がってやるから安心しな」

勇者は説明をし、片手を上げた。


「殺れ!」

「取り押さえろ!」

マキューラは片手を前に出し、勇者は上げた手を振り下ろし、お互い兵士達に命令をした。



四年前にマキューラは、勇者は強欲だと感じ話を持ちかけた。

違った場合は反逆者と知られ死か、思い通りだった場合は野望に大きく前進だった。


マキューラは賭けに出た。

そして、勝利を納め、お互いの利益のために手を組み、作戦、人材を水面下で整えていたというわけだ。



「お前ら無防備な魔王様に攻撃をして良いが、止めを指すのは勇者だからな。それだけは守れよ。あと、妃様の方は好きにして構わんが、最後は確実に殺せ、以上だ!」

「了解です。マキューラ様!」

兵士達の士気が上がり、兵士達の中には表情が艶かしくなる者もいた。


魔王軍と国王軍の兵士達は、お互いの王を襲いかかった。

奥にある部屋に魔王達は避難した。


その部屋は、掛軸、花瓶、絨毯など部屋の模様替えの品置き場で、窓はなく、密室だった。

魔王達は部屋に入って、すぐ絨毯などをドアの前に立て掛け、兵士達の侵入を阻止しようとした。


扉から大きな音、振動が響き出した。

外から兵士達が扉を壊そうとしていた。



「すまんな、セリーナよ。それに国王とカトリーナよ。そなた達をを護る術がない。釣りに行きたかったが…我は、これまでの様だ。約束を守れないで、すまんな国王」

妻セリーナと国王、カトリーナの前に立ち、徐々に下がりながら、警戒をする魔王。


「こちらこそ、すまぬ魔王よ。だが、1つだけ提案があるが、どうじぁ?このネックレスは、死にはしないが自ら封印するアイテムだ。だが、自ら意思で封印が解くことは出来ぬ。解かれるのを待つことになるが…」

国王とカトリーナは、首に掛けた自分の見ネックレスを外し見せた。


「愛しいのセリーナやラウス、親友の国王、カトリーナ皆と生きて会える可能性があるなら、ワレは、それにすがろうと思うがセリーナはどうする?セリーナお前が嫌なら、我は一緒にここで死のうと思うが」

チラッとセリーナに視線を向けた魔王。


「大丈夫です。私も貴方とラウス、それに国王、カトリーナ皆と生きて会えるなら、悩む必要がありません。」

兵士達が襲い掛かってくる鬼気迫る中、しかも、自らを封印した場合、封印を解除させる保証はないのに、笑顔で頷くセリーナ。


「わかった。必ずワシらが封印を解いてやるから、心配するな魔王、セリーナよ。その代わり、封印を解いたら釣りに行くのじゃぞ」

「頼むぞ」

「宜しくお願いします」

国王とカトリーナを見て、頷く魔王とセリーナ。



魔王は国王から、セリーナはカトリーナからネックレスを受け取った。

「「ありがとう」」

魔王とセリーナは国王とカトリーナにお礼を言った。


扉は、くの字になり壊れる寸前になった。

「愛しているぞセリーナ…」

「私もです貴方…」

魔王とセリーナは深いキスをして、扉が壊された瞬間、ネックレスに魔力を込め、自らをネックレスに封印した。


国王とカトリーナは、ネックレスが床に落ちる前に手に取り、再びネックレスを首に掛けた。

そして、兵士達にネックレスのことは気付かれず、国王とカトリーナの二人は取り押さえられた。




「魔王を何処に隠した!?早く言え!」

勇者は捕らえた国王とカトリーナに暴力を振るいながら、聞いく。

「魔王とその妃のセリーナの二人は、背中に破滅の禁術の魔方陣が描かれていた。それを発動し自ら命を絶ったのじゃ」

両手を拘束され勇者に暴力を受け、口を切り血を流しながら答える国王。


「嘘つくな!そんな魔方陣聞いたことも見たこともないぞ」

苛立ち国王を蹴り飛ばした勇者。

「ぐっ、だが…事実だからこれ以上、どう言ったら良いのじゃ?」

「そうです。別れを言われる前に、先代の魔王から受け継がれた秘術と言っていたわ」

横に倒れているカトリーナが助言をした。


「そんな、秘術があるのか?マキューラ」

マキューラに振り向き聞く勇者。

「知らないが、あっても可笑しくはないな」

顎に手を当て考え込むマキューラ。


「チッ」

勇者は舌打ちし、国王を蹴り飛ばした。

「まぁ、そんなに荒れるな勇者よ。お前が魔王様を討伐したことにすれば良いことだろう。本人が居ないのだから、バレはしない。ここに居る者でバラした奴は、本人だけではなく家族も殺す。良いな!」

「「りょ、了解です」」

マキューラの掛け声で、兵士達は敬礼した。



「なるほどな。で、マキューラお前達は、これからどうする?」

「知れたことだ。魔王城に戻り支配する。そのためには魔王の息子ラウスが邪魔だから、消すまでだ」

「ハハハ…そうだったな。あとは、簡単だな。ん?どうした?」

作戦通りにはならなかったが、結果は良かったのでモチベーションが高かった勇者。

だが、返事をしないマキューラを見て、聞いた。


「魔王の息子のラウスは、化け物だ。ハーフで魔法が使用できない癖に、やたらと強い」

「なら、俺が討伐してやる。この手で魔王を殺せなかったからな」

「すまないが、頼む。俺も手伝う」

「ここまで、一緒に達成したんだ。最後まで協力はするさ。だから気にするな」

マキューラと勇者、そして、両軍はラウスを仕留めるために魔王城へ向かった。



この時、国王の娘ルリ姫が、別館から見ていた。

ルリは、この国の兵士は皆、勇者の手の者と思い、宛のない助けを求め、国から出ていった。




魔王城は…

自主練をしていたラウスは殺気を感じ、すぐに窓から外の様子を窺った。


「帰ってきたか…ん?」

外を見たら、マキューラと勇者、それに両軍が帰ってきた。

殺気は勇者達だと思ったが…よく観察すると、両親と人間側の国王が居ないことに気が付き怪しんだ。

念のため武装を始めるラウス。



誰かが慌てて廊下を走る足音が響いた。

勢いよくドアを開け、現れたのはロザリオだった。


「ラ、ラウス様!大変です。お逃げください!こっちらへ」

ロザリオはラウスの手を取り、見つからないように、ある場所に行くため隠し通路を通った。

「何が起きた?ロザリオ」

ロザリオに手を引っ張られ走りながら、聞くラウス。


「マ、マキューラ達が裏切りました。そして、勇者と手を組み。ラウス様を亡き者にしようとしています。今、勇者達は魔王城の中を手当たり次第にラウス様を探しています」

未だ信じられない様な表情をしているロザリオ。


「そうか、魔王の座を強引に取りに来たか…それで、親はどうなった?」

こうなることを、薄々感じていたラウス。

「わかりませんが、たぶん…」

ロザリオは、言い淀んだ。


「わかった。すまない、考えたくないことを考えさせたな」

表情を変えず、ロザリオに謝ったラウス。

目の前に明かりが見えた。


「い、いえ…それより、まず、一つ目の目的地に着きました。っ…」

「うっ…」

外に出り、まだ、昼なので日差しが眩しかった。

二人は、空いている手で目の前に出し、日差しをカットした。



そこは、森の中だった。

目の前には、剣が地面に突き刺さっており、その周りは草木が枯れていた。

いや、大地が死んでいたと言った方が合っている。


「ラウス様、これが魔人の国の秘宝の剣。デュランダルです。もし、覚悟があるのなら、剣を引き抜いて下さい。そして、剣を持って逃げてください。ですが、私はラウス様には、デュランダルに触れないまま、逃げて欲しいです」

複雑な表情をして、説明と選択をさせるロザリオ。



デュランダルは、人間界にある伝説の剣ホーリーセイバーと同格と言い伝えがあるが、実際は数百年間、二つの剣は引き抜かれたことはなかった。


文献には引き抜いた者が、剣の性能を最大限発揮すれば、世界を支配できると過去の文献に記載されていた。

だが、誰も剣を抜くことができず、御伽話だと思われている。


そして、剣に触れると魔力が吸い取られ、最悪の場合は生命力も吸われ死ぬ輩も少なくはない。

チャレンジする者は、遊び半分で試す者、己の実力に過信する者、毛嫌いされているハーフの者が多かった。



「なるほど。親父に、こうなった場合、俺に選択させろと言われたのか。親父もロザリオが裏切る可能性があると感じていたか…」

ロザリオの説明を聞き、全てがわかったラウス。



周囲から人の声、足音が聞こえてきた。


「その通りですラウス様。時間がありません。お決めになってください」

慌てるロザリオ。

「わかった。俺は引き抜けるか試す。ロザリオは一人で先に逃げろ」

デュランダルのことは知っているはずなのに、相変わらず、無表情で恐れていないラウス。


「いいえ、私はラウス様を御守りします」

「勝手にしろ」

「はい!」

そっぽ向いたラウスに、笑顔で答えたロザリオ。


すぐそこまで、大軍が襲ってきているが、落ち着いていたロザリオは、なぜ自分は落ち着いているのか疑問に思い、すぐに理解した。

この時ロザリオは、神童と呼ばれたラウスが奇跡を起こして引き抜ける気がしたからだ。



ラウスはデュランダルに歩み寄り、目の前まで近づいた。

「~っ!」

ラウスとデュランダルを見て、緊張し息を呑むロザリオ。


だが、ロザリオと正反対にデュランダルを引き抜こうとしているラウスは、躊躇なくデュランダルに触れ、そこに剣が刺さっているから引き抜いた感じで、引き抜いた。


デュランダルは刀身も黒で全てが黒一色だった。



「あれ、簡単に引き抜けたが…」

「え!?」

気にしないで、その場でデュランダルを軽く振り回すラウスと、未だ目の前の光景が信じられないロザリオ。



足音が大きくなり、とうとう見つかったラウスとロザリオ

「居たぞ!」

兵士達がラウスとロザリオに向かって魔法を放ちながら接近してきた。


ロザリオの足元に、土でできた魔法の槍が刺さり、我に返ったロザリオ。


「に、逃げますぞ。ラウス様こちらです」

「えっ!?」

ラウスは、この人数なら問題ないと判断していたのだが、ロザリオに再び手を引っ張られた。



そして、マキューラの巧みな誘導で、崖まで追い詰められたラウスとロザリオ。


兵士達の中から、マキューラと勇者が前に出てきた。

「ハハハ…追い詰めたぞ!魔王の息子よ」

笑いながら腰に掛けていた剣を抜き近づいてくる勇者。

「もう、逃がしませんよ」

マキューラも笑いながら情況を見守っていた。



「くっ、」

ロザリオは苦い虫を噛み潰した様な顔をしながら、ラウスの前に立ち、少しずつ下がった。

「仕方ない、殺るか…」

ラウスはロザリオの手を払い、デュランダルを片手に持ち、迎撃しようとしたが…


突然、ロザリオが手でラウスの上半身を掴んだ。

「ん?」

ロザリオの顔を見たラウス。

「すみませんラウス様。どうかご無事でお逃げください」

ロザリオは、ラウスの顔を見て、ラウスを助けるために崖から突き落とした。

とりあえず、友人に頼まれ友人を主人公にして、書きました。

ブックマをして頂けたら嬉しいのですが、

もし、宜しければ感想、評価だけでも良いので、教えて頂けたら光栄です。


次回、タイトルは出逢いです。

次は、異世界から魔王候補として召喚されたを投稿しますので、その次になるかと思われます。



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