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入学

 

 薄暗く今にも雨が降りそうな天気の下、山田太郎は緊張した面持ちで大学に向かっていた。今日は彼の大学

では入学式が行われるのだ。新入生である山田太郎もこの入学式に出席するため大学に向かっているのだが、

小学校、中学校、高校と全て出身地にある学校に通っていた彼にとってはこの大学が初めての県外の学校とい

う事になるのだ。今までは入学するときには一人は知り合いがいた彼にとっては、初めての知り合いのいない

入学式になるのだ。



 周りを見ると同じ入学式に出るのであろうか、スーツ姿に金髪、茶髪の集団が歩いていた。あんな人たちと仲良くなれるのか今から不安になる山田太郎であった。



 「友達ができなかったらどうしよう、四年間一人で過ごすなんて無理だよ」山田太郎はそんな独り言をぼやきながら、大学の正門まで到着した。大学内に入るとまず目に付くのがたくさん張られたテントと大勢の人だ。そして掲示板にはたくさんの入部者募集のチラシ。


 「サークルに入れば僕にも友達できるかな」たくさんのテントを眺めながらどんなサークルがあるのかなんて考えて歩いていると、一人の人にぶつかった。


 「すいません、大丈夫ですか?」山田太郎はぶつかった人の方を見て、急いで謝った。どうやら怪我なんかはしてないようだ。黒髪に眼鏡をかけた大人っぽい男の人だった。


 「ああ、大丈夫だよ。君こそ大丈夫かい?」彼は山田太郎にやさしく問いかけた。

 「はい、大丈夫です」山田太郎は答えた。

 「気を付けるんだよ」彼はそう言うとその場から立ち去った。


 ずいぶん落ち着いた雰囲気の人だったなぁ、と山田太郎は考えながら再び入学しいの会場である体育館に歩き出した。

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