03
大筋は変わりませんが、描写は変わる可能性があります。もうし訳ありません。。。
気が付くとそこには天井があった。よかった、誰かに助けてもらえたみたいで。他力本願だけど、最初くらいはいいよね?ね?
室内は明るいが電球ではなく、明るい球が上の四隅に設置されていた。
(やっぱり異世界なんだ。)
どのくらい気を失っていたのかと、視線を巡らすと窓があったが、ガラスとかでなく、穴を木の板で閉じて必要に応じて棒で隙間をあけるタイプだったのでわからないが、明かりを付けていたので、多分夜なのであろう。
覚醒してきた
まずはこれだろう。
「あっ、知らない天井だ。」
よし完了!やっぱり気を失ったらこれだろう
「当たり前だそこは私の寝床で私が運んでやったのだからな。知っているはずがない」
ちょっ!!びっくりしたな。
まぁお約束か
起き上がり横を向くと黒いローブを来た金髪の女性がベットの横の椅子に座っていた。背は160cmぐらい、切れ目で碧眼、八重歯が見えて強気に見えるが、顔の作りが整っており勝気な少女を醸し出している。
歳は俺とあまり変わらないだろう。が胸は大きくもなく、小さくもない。普乳?いえ美乳と言っておきましょう。恩人なんですし...
「っおい!びっくりするじゃないか。独り言に返事するなって知らないのか?...助けてくれてありがとう。俺は山口 奏。それで〜名前をお伺いしても?」
(...武家のなかに山口家と言う家はなかった、はず。そうそう増えるもので無しに。考えられるのは...わからんな。それに私の名前を聞いて驚かないない所を見ると、俗世というか世界事情に疎いようだ。なのにこの樹海で倒れていた。山口 奏と言ったな何者だ...)
「私は八切 真澄 。この家で一人修練と隠居を楽しんでいるものだ。森で倒れていたのをたまたま見つけてな。運がよかったぞ。狼や蜘蛛共の餌にならなくて」
明らかに異世界なのに名前が和風なんだちょっと残念...
「それでお前は何故あそこで倒れていた?どこから来た?所属は?この森に来るくらいだ、レベルはたいした事はないだろう?どうなんだ?もしかして行商の途中か?珍しいものがあれば核と交換してくれないか?」
と立ち上がり迫ってきた。近い近い近い...ん?いい匂いが...違う違う
それにしても、八切真澄さんの食い付きぷりがすごい。一つずつ答えて行く
「えっと俺は...すまない。森以前の事がよく思い出せない。気が付いたら森にいて、生きるためにやっとの思いで川を見つけた。そこで野宿していたら、子供ぐらいの背丈の化物にに襲われ森に逃げ、これで戦ったんだ。レベルは上がったと思うが、どこで見れるかわからないのでわからないので...」
「器は心の中で「「ステータスウィンドウ」」とつぶやくと見れるぞ、奏は相当記憶喪失が酷いみたいだな。言葉が通じて本当によかった」
「ありがとうございます。えーと(ステータスウィンドウ)......レベルは「3」ですね」
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山口奏
レベル:3
称号:神子、使徒、救世主?
筋力:13
器用:15
素早:18
知力:22
集中:22
ギフト:五行適正最大 業取得適正最大 ???? ????
スキル: 五行(水、火) 五行錬成(初) 突破 心眼(初)
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「ふむ、ここ森の討伐の適正はレベル20前後だったはず...よく生き残れたな。その会ったと言う魔物は、ゴブリンソルジャーだな ...武器がいいのか、素質があるのかのどちらかであろう...ほぉ〜三体だったとな!!では両方に恵まれているのだろ。両親に感謝するといい。」
と微笑む
(パーティ組むでないに不用心にレベルを教えるなど、命を差し出すに等しい事を平気でする...ステータスの見方もしらないなんて、この世界の最低限の生活知識だが...まぁいい、あの剣は確実にかなりの業物、銘を聞けばどこの者かわかりそうだ、何より一人の冒険者として気になる。)
一拍おいて、もっとも気になっているであろう(チラチラ見ていたので)
「して、その剣相当の業物であろう?銘はなんと言う?」
そばにあった机を指差して聞いてきた。
「ごめんなさい、こいつの銘も思い出せないんだ。」
といって山刀を抜き、柄を八切さんに向ける。
命の恩人を騙しているようで悪い気がするが、嘘は言ってない。大丈夫だ。
と言いながら、俺の抜いた山刀を取り、刃文、柄、鞘などを観察しながら頷いていた。
(いけるか?纏い、裂け、風牙纏!)
少しして、突然机に振り下ろし山刀で机を切断した。
机に対して刃の長さ明らかに足りなくね?!
目を細め、刃を確かめながら
「切れ味もよく、堅木に刺しても刃こぼれ、歪みもしない...これを譲ってくれないか、いや私の剣と交換して欲しい。」
刺してないよそれ!!とツッコミたいが..,
(神様からもらったものだしな。。。申し訳ないが)
「申し訳無いのだが、これは大事なものなんだと思う。すまない。」
「そうか、断られると思ってたよ。これ程の品、そうそう手に入れる事が出来るものでない。大事にするといい。」
(魔力の通りが異常にいいな。魔剣、聖剣の類かもしれないな)
そういうと、小さく何かをつぶやきながら、手を机に翳すと、机が発光した。
「まぁこんなもんだな」
ふぁあっ!!
机が元に戻ってる。やっぱり魔法がある世界なんだ
心がぴょんぴょんしてきた!!
「なんで机が戻ってるんですか!!」
一応突っ込んでみる
幾ら魔法といえ時を戻す事は難しいってラノベが言ってた。
「この机は世界樹の枝を使用しているマジックアイテムだからな、魔力を注ぐと、燃えて無い限り元に戻る性質をもってるのだよ。」
魔法じゃなくて、魔法の品 だった!!
「そっ、その魔力っていうのはなんですか?」
これも一応聞いておこう。初戦闘で一応魔法?は使えたが、知識として全く知らないものを使うなんて、今思うと恐ろしいな...暴発の危険もあったかもしれないし。
「ふむ、魔力をしらないと....まぁ記憶が曖昧なせいかもしれないな。説明してやろう」
(もしや、この世界の人間ではないのか?自我ができてる人間なら誰でも内容はともあれ、感覚的に知っている事だからな...とすればもしかしたら私の後継者に...早まるな、適正がなければ意味がないからな)
七つの門 から漏れ出していて、様々な事象を引きおこせる不思議物質の俗称
これを体内に適応させることとが出来る人が魔法使いや魔術師、導術師、錬金術師と呼ばれるらしい。
幾つかの属性があって合う合わないがある。
一般人で普通1属性で、それ以上は官吏や兵隊でえらくなれるそうだ。最大で正統なのは5つで、一族のみが使える属性もあるそうだ。
開門よりすでに900年は立っているので殆どの人が魔力を多少なりとも使えるが魔力量は素質に左右されている
魔物、魔獣などといった、野生生物が魔力に適応した奴(所謂、核を持っている生き物)を倒すと経験値が得られ、器が大きくなる。(人を倒しても経験値は得られる...むしろ多いらしい)
さらに魔物、魔獣の素材は比較的優れているので武器や防具に。
加えて、魔物や魔獣の残滓である核は色々な用途で世の中に浸透しているので需要には事欠かなく、魔物狩り魔獣狩りはいい稼ぎになるのだそうだ。
(ってことはレベルをあげて成り上がるのが世界を救うのに一番早そうだな)
と考えてると、部屋の隅のクローゼットから透明なハンドボールぐらいの球を取り出し
「この様子だと適正も知らぬだろうから、この球に手を乗せてみろ、適正を大まかに知ることができる。」
(これで複数色がでれば私の...)
そう言われて手を乗せると
「チェック アドバンテージ 」
と真澄さんが唱え
緑、赤、焦茶、金、黒、と順に明滅し出した。
「こっ、これは!!全色だと!!」
(私を超えるだと!!想定外だ...だが嬉しい誤算でもある...決めた!)
かなり驚いてる様子だ。まぁ悪い事じゃないみたい
しばらく難しい顔をして唸ったりしていたが、やがて閃いた顔をし、姿勢を正し
「山口奏よ 、お主私の弟子にならないか?」
たしかに机を斬ったりしてたけど。。。
「え〜と、八切さn...」
「私はこれでも四つの属性を扱え、この世界では、四つ首執行人と呼ばれ恐れられていた頃もあった。故あって、公職には付けないが、武術も算術の心得はある。それに弟子になったら、毎日飯を出してやる、あとだな、寝床なども用意してやろう」
と自信ありげに言ってる。かなり高揚してるのか顔が上気していてツヤ目かしい
。
(かかれ、随に踊れ、ただただ魅入られろ、蠱惑)
テンションが少し怖いくらいだ。
なんだか目がイってる?
失礼だよな。元居
とろんとしてる......
ん??
なんだか体が熱い。心の中で、欲望が自己主張してる。下腹部が疼く。これ催眠術か、魔法?......
まずい、流されて理性の箍が外れて襲ってしまいそうだ、こんな美少女滅多にお目にかかれないし、森の深い所みたいで声も聞こえなさそうだし、ここ寝室だし...
!!
流れを変えなきゃ
分別を持って行かれる。あとDTも
「弟子ってこんな素性のしれない男をですか?それに俺、体力ないですし、家事も炊事もできないです。年頃の女性なのですから、少しはその〜...警戒した方がよろしいのでh...」
なんか、丁寧語になっちゃった。
そう言い切る前に
「私はこれでも数え歳で150を超える。すまんな少年。それにかの5色持ちがどの様な事を為すか気になる。この年になって好奇心をくすぐられるとは情けないが...おっとそんな顔をするな安心しろ、とって食う気はない」
150歳...俺の約8倍の年長者、おばあちゃん...
なんか覚めてきた...この物腰の(一部だが)落ち着き様はそうゆう事なんだ...ロリババに魅せられるなんて、、、ううう
若き血潮でうしおでリビドーが、残酷でテーゼで...
と、自己嫌悪に浸ってると
「それに行く場所がないのだろ、この森を抜けるにもそれなりに力がいるぞ」
切り替えよう。
クールにコールで
..,
......
よし切り替え完了
(勝ったとは言えゴブリンだ、ゲームとかでも弱い部類で、熊とか狼とかが群れたりして出てきたら勝てる気がしない。。。よし)
「わかりました、俺を弟子にしてください。」
「うむ、そう言うと思っていた。今日からそなたを弟子として迎えよう。まず、飯を食べながら今後について話そう」
といって、寝室から出て行ったので俺は起き上がりついて行った。
...
......
.........
リビングは結構広く、中学の教室くらいはある。掃除も行き届いている。だが、食事だけに使ってるみたいで、調理器具と食器の類しかなく、少し寂しいと感じ。
材料は冒険者の鞄から取り出していた。なんでも、冒険者ギルドがあって、その貢献度が一定以上たまると支給されるものらしい。容量は持ち主の器に比例するらしい。
異世界だなーと思って、じーっとみていたら勘違いされたようで
「持ち主の血を染み込ませて作っているので、譲渡は出来んない、なーに奏ならすぐにでも支給される」と言っていた。
ご飯は、体に良さそうな緑色の山菜や根っこ?がたくさん入った麦粥を、塩で味付けしたものだった。
まぁまずくはないが、美味しくもない。
「まぁあまり食事には気を使っていのでな。ゆるせ」
「いえ美味しいですよ!大自然の恵みって感じで!!」
そういうと、照れたのか顔が微かに赤くなり早口で
「そうかそうか、レベルアップで体が栄養を欲してるのだろう。さあ、いっぱい食え、よし私が入れてやろう。どうだ私の飯もなかなか美味いだろう。私の弟子になれてよかったな。もちろん私もうれしい、粥はたくさんつくったのだ、ほらもっと大きい皿の方が」
この世界の人にはお世辞が通じないのかもしれない。あったのは八切師匠だけだが。
まずくないので苦では無いのだが、さすがに量を食べるのはきついな。
皿を変えてまで盛ってくる。まずい。あのサイズはまずい。食えないなんて言えない。
どうにか切り抜けなくては....そうだ
「そっ、そうだ今後はどうゆう風に行くんですか?」
「あっ、そうだったそうだった。今後は朝方は水汲みと走り込みをやってもらう。その後朝を食べ、昼間は素振りと組手をやってもらう。日が暮れたら魔法の練習だな」
結構本格的だな。それもそうか、異世界だもの。
「奏が扱える属性は全色だから、まず各基本スキルを会得するのことから始め、各属性の習熟といった流れでいくとする。手始めに最も簡単な「水」からいくとする。」
ん、なんだか覚えがあるな...
「あのーそれって 五行(水)ってやつですか?」
おお、そうだったみたいだ。じゃあ火もかな?
「そうだが、もしや使えるのか?」
「はい、火も使えるみたいです。」
「わかった、では家の中でできる「金」をやるからな、食事のかたずけが終わるまで待っていろ」
(ふむ、生活で使っていたのかも知れぬ。田舎ものか?)
片付けは、魔法を使っているようで、洗いものは早く終わり
「では、準備があるからすまぬが皿を吹いといてくれ。このに適当に重ねておけばいいからな」
「はい!!わかりました。師匠」
「... で、では準備してくる。終わったら適当に待っていろ。」
ん?なんか照れてるぞ。年上に失礼だと思うが、可愛いと思ってしまった。
...
......
.........
そして日常の始まりだった
さて、お決まりの修行回です。