同じ画面(警備室編)
掲載日:2026/01/30
警備室。人々を守る最初で最後の砦。
夜でも灯がきえることはない。
沢山のモニターが並び、不審者の侵入を許さない。
「今日は、何も起こらないといいな」
猿渡がひとつのモニターを見ながら言った。
何も起こさないこと。
それが我々の仕事だが、何かが起こってしまうのも我々の仕事だ。
ザザザザッ
一台のモニターが真っ白な映像を流し始めた。
あるはずのないノイズ音。
5階の、角部屋付近に設置されたカメラ。
いつもの、だ。
「録画状況、正常です」
3
2
1
ピタッとノイズがとまり、いつもの5階の光景が映し出される。
何も起こらない。何も起こってない。
コンコンコン
静かな警備室にノックの音が響いた。




