第9話 異世界召喚~新メンバー登場⑤
本日2話目の投稿です!
リシュン、格好いいキャラとして登場してもらいました!
今回は、ちょっとユージの恥ずかしい姿も見られます。
そして、最後のメンバーの登場です!
「じゃあ、俺のもう一つのタレント、テクノロジーについて説明するぜ。
でも、まあ、何だ。そのまんまの意味だ。
簡単に言うと、この世界の最先端の技術をすべて網羅し、また、日々新しい技術を自動的に習得し続ける、まさに神のようなタレントだ。
今、目の前でわかりやすく実演するから、ちょっと待ってくれるか?」
う~ん、道具も何も無いように見えるが、何を実演するんだろう?
「リーダー。まずは、どんなテクノロジーを手に入れたいか、言ってみてくれないか?」
急に言われてもなぁ。
そう言えば、この世界に来て、なんか違和感があると思っていたら、究極の暇つぶしツールであるスマホが無いんだよな。
まあ、俺は友達もいないし、SNSって言っても、ほぼROMだし、連絡は、キャバクラの営業くらいしか来ないし、特につながりは無いんだけど、映像配信型のアプリとか、つぶやき型のアプリとか、見てるだけであっという間に時間が経っていくんだよな。
「まったくの無駄な時間ですね。限りある人生の無駄遣いです。即刻辞めた方がいいですね。」
「相変わらず手厳しいなぁ、ナーチャンは。
庶民の人生なんて、ほぼ暇つぶしだと思うけど。
だったら、上手に暇つぶし出来た方がいいじゃないか。」
「ユージさまの人生ですので、ワタクシが意見するのも何ですが、ホント自堕落ですね。
せっかくの才能を、完全に無駄遣いしています。浪費です。ロスです。変態です。助平です。」
「おいおいおい!浪費やロスまではまだいい!
しかし!変態や助平とは何事だ!
な~んで、時間を無駄に使ったら、変態とか助平とかエロ親父とか言われんとあかんねん!」
「あっ、これはワタクシとしたことが、本音がこぼれておりました。
申し訳ございません。」
本音?こぼれた?
今、本音がこぼれたって言ったよね!言ったよね!
ってことは何か?
ナーチャンは、ずっと俺のこと、変態スケベ親父と思っていた訳?
無いわぁ~!それは無いわぁ。
おじさん、泣いちゃうぞ…。
「話はもう済んだか?
それより、手に入れたいものを早く教えてくれ。
何が欲しい?」
「じゃあ、スマホで…」
「オッケー、わかった。スマホね。」
「我が究極のタレント、テクノロジーよ!
リシュン・オグの名において、命ずる。
世界最新のスマホを出現させよ!クリエーション!!」
ボンッ!
という音と、ドライアイス効果のような煙とともに、机の上に何やら小さなブレスレットのようなものが現れた。
俺がイメージしていたスマホとは、まったく違う。
金色の、細目のおしゃれなブレスレットは、装飾品としてはなかなか良さそうだが、決してスマホでは無い。
しかし、リシュンは、ドヤ顔で俺を上から見下しながら(被害妄想)言った。
「リーダー。それを腕にはめてみてくれ」
「わかったけど、これ、スマホとちゃうやん!
なんか、すごいこと言ってたけど、リシュンって、実は3枚めキャラだったりする?
おじさん、ちょっと親近感持っちゃったよ、あはは。」
そう言いながら、俺は左の手首に、そのブレスレットをはめてみた。
すると、少し大きめだったブレスレットは、勝手にサイズ調整が行われ、俺の腕の太さにフィットした。
と、同時に、俺の目の前に、半透明の大画面が浮かび上がり、初期設定が始まった。
俺のパーソナルデータや、趣味嗜好、血圧・脈拍・心拍数などの肉体情報などの詳細が、画面狭しと並んでいた。
突然、電話の受話器のマークが青く光ったので、思わず反射的に
「はい」
と声をだして言った。
「リーダー、俺だ。リシュンだ。
今、こっちから電話をかけている。
どうだい?最新のスマホの感想は。
ついでに、映像ソフトも試してみるか?
いつも見てるやつと言ってみたら、AIが勝手に判断して映像を流してくれるぜ。」
なるほど。それは便利だ。検索って、結構面倒なんだよな。
「いつも見てるやつを流してくれ」
ミニスカートで逆立ちしてみた。
ノーブラお散歩。
実演、上手な搾乳器の使い方。
美人〇〇女優ランキング。
さまざまなチャンネルが、次々に流れる。
確かに、俺が良く見てるやつや!
大画面で見ると、いつもと違って迫力あって、なんかいいなぁ!
「ユージさま、画面設定をプライベートにしないと、ここにいる皆から丸見えですよ。
ホントいやらしいですね。」
なんですと!
「いや、違うから!これはあくまでテストだから!たぶん、リシュンが見てたチャンネルのデータが残ってたんじゃないのかな?」
「今、俺のタレントで作ったばかりのテクノロジーマシンだから、それは無いぜ」
サーセン…。
エロ親父で、ホンマすいません…。
もう帰らしてもらっていいですか?
「それは無理です。
とるあえず、テクノロジーについてご理解いただけたかと思いますので、次のメンバーに進みましょう。
タケシト・ミザワです。」
「タケシト・ミザワです。
ど、どうぞよろしくお願いします!
タレントは、エンターテインメントとリラックスです。
「エンターテインメントとリラックス?
おい!一人だけ、なんか違うぞ?
こいつホントに役に立つんか?
環境改善にエンタメっているの?
リラックスしてどうすんの?」
「ちょっと何言ってるかわかんないんですけどぉ」
なんかハラが立つ言い方で、タケシトが言った…。
いや、お前の方が訳わかんねーよ!
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こんにちは、作者のアズマユージです!
『産廃屋のおっさんの異世界奮戦記』を読んでくださりありがとうございます!
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今後も、異世界×環境問題×おっさんの奮闘を描いていきますので、よろしくお願いします!
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これで、タスクフォースのメインキャラは全員登場しました!
次回は、タケシトのタレントが明らかに!
果たして役に立ちそうなのか?
なお、この作品のプロローグ的な話として、短編「産廃屋のおっさんの特別な一日」をリリースしました!
こっちもよろしくです!