第21話 初めての任務~仕事のデキる女
ついに、タスクフォースの提案が実現フェーズに移行します!
果たして、期待した効果は得られるのか?
なお、本日産廃屋のおっさんシリーズの二つめの短編、「産廃屋のおっさん、後輩に人生を教える」を投稿しました!
一つめの短編の、さらに一か月ほど前の話です。
こちらの方も、是非!
「という訳でして、我々の提案は全面的に可決承認されました。」
ナーチャンが国会の結果を皆に報告していた。
しかし何だな。
議事録作ったり、結果報告しないで済むのは、楽だな。
やっぱ持つべきものは優秀で気の利く部下だよ。
なんてしょうもないことを考えていたら、急に話を振られた。
「では、ユージさま。
施策のスケジュールと優先順位をお示しください。」
ビックリしたなぁ、もう。
そんなの俺が考えるの?
もう、ナーチャンが考えてくれたらいいよ。
絶対その方がうまくいくよ。
そう思いつつ、俺は言った。
「じゃあみんな、早くやってよ!
それから、上手くやってよ!」
これ、言ってみたかったんだよ。
俺も偉くなったもんだ!
それを聞いてリシュンとサトータは、続けざまに言った。
「さすがはリーダー!
要するに部下に自ら考えさせて、自立させようってことだな。
確かに、骨は拾ってやるから、好きなようにやりなって言われると、燃えるよな」
「激しく同意だね。
しかも、役割分担まで自分たちで考えていいなんて、太っ腹すぎるぜ、でござる。」
いや、だから無理やりござるを付けなくていいてば!
ってか、あのボンクラ上司も、そんな意向で発言してたの?
いや、絶対違うよ!
ありゃ、面倒くさいけど成果だけ欲しい時のセリフだよ、さっきの俺みたいに。
タケシトは…
「ゴー、スピー、ガッ。。。。。。。。。ブフッ!ゴー!」
豪快にいびきをかきながら寝てる…
ってか、今呼吸止まってたよね?
間違いなく、睡眠時無呼吸症候群だよね?
早く病院行けよ!
ちなみに、睡眠時無呼吸症候群を患うと、日中めちゃくちゃ眠くなる。
車を運転したら、30分もしないうちに睡魔が襲って来る。
現在の治療の主流はCPAPという機械を使って、鼻マスクから強引に空気を送って、鼻呼吸を促進することにより、いびきと無呼吸を改善させる対症療法だ。
ちゃんとCPAPを装着して寝たら、車の運転中に眠くなることが激減するから驚きだ。
ちなみに、肥満と飲酒と加齢が大きな原因のようなので、タケシトのような太った大酒飲みのおっさんは、かなりの確率でり患する。
ナーチャンは、そんなタケシトを横目で見ながら、すべてを悟っているように言った。
「仕方ありませんね。
それでは、まずはイコタンのヒューマンリソース最適化策を実施することにしましょう。
その後、企業の再編や行政区の見直しを行っていきたいと思います。
ワタクシの方で、ガントチャートを作成します。
ちなみに、ガントチャートとは、プロジェクトの進行状況を視覚的に管理するためのスケジュール表のことです。タスクの開始日・終了日・進捗状況などを横棒で表します。これを見れば、誰が、いつ、何をしているのかが一目瞭然でわかります。
優先順位については、まずは管理センターの設立を行い、国民すべてのスキル在庫と労働意欲をデータベース化しましょう。同時に、企業の人事情報、活動内容等のデータベースも作成し、人材マッチングを行いましょう。その後、実際に稼働する前に、企業内、役所内での人事異動をAGIで行ってみることによる検証作業を経たのち、まずは同一地域内における人事交流を実施し、最終的には全国展開をしましょう。
役割分担は、リシュンさんがAI開発やデータセンター設立を担当し、リコタンはその資金手当て、サトータさんは、国民へのプレゼン内容、ツール、手順の検討をお願いします。
ワタクシは、全体管理を担います。
タケシトさんは、病院に行って、CPAP治療を行ってください。
当面の活動は以上となります。
ユージさま、よろしいでしょうか?」
「うむ。」
俺は、”上手くやってよ”と”早くやってよ”しか言ってないけどね。
なんかしっかり仕事みたいになって来たぞ!
スゲーな、こいつら。
ってか、たっぱタケシト、お前だけなんか違うくないか?
「では、ユージさまのご承認を得られましたので、各自担当項目に取り掛かってください。
なお、進捗状況につきましては、毎週進捗ミーティングを行い、共有させてください。
もし進捗が遅れている場合は、リカバリーが可能なものについてはリカバリー方法・時期を明確にして、全体スケジュールへの影響を生じさせないようにして、それが難しい場合には、対応方法について、ミーティングの場で検討して行きましょう。
それでは、よろしくお願い致します。」
そう言って、ナーチャンはソファーに腰かけて、足を組んだ。
なんか、格好いいなぁ。
出来る女って感じだな。
これで足癖が悪くなかったら最高なんだけどな。
あっ!なんか、足を組んだ時、パンツ見えそうだった!
次は、組み替える時がチャンスか?
あっ!組んだと思った瞬間、足がスッと伸びて、スカートの中から純白のデルタ地帯が!
そしてなぜかパンプスが俺の方に急速に近づいて来て、
いてっ!
目線を上げると、ナーチャンが蛇蝎を見る目で俺を睨んでいた…。
コワい…。
仕事が出来る美少女に睨まれると、ゾクゾクする…。
いや、俺にそんな性癖は無いよ!ホントだよ!
異世界に来て目覚めたんじゃないかって?
いや、違うよ!と信じたい…。
「はぁ…」
呆れたような、ナーチャンの溜息が聞こえたのは、きっと気のせいだ。
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こんにちは、作者のアズマユージです!
『産廃屋のおっさんの異世界奮戦記』を読んでくださりありがとうございます!
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仕事がデキる人って、格好いいですよね!
出世する人とはちょっとニュアンスが違うんですよね。
世の中、難しいですね。




