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gr 00 2-2

※前話(第7話)につきまして

 前日投稿時から今日迄で大幅に手を加えました。読んで頂いたタイミングによっては長さが倍くらいになっているかもしれません。タイミングによっては700文字くらいの話しかお見せ出来ていなかったのです。「いくら書くのが遅くとはいえ休日にそれでは」と加筆しました。

 ご迷惑をお掛け致しました。


 タクヤvsユキヒロ(過去回想付き)。こう書くと何だか、『ベートーヴェン交響曲第九番(合唱付き)』みたいで貫禄がありそうではあるんですが……。え? ない。まあ、そう言われればそうですね。

 それはさて置き取り敢えず「レディー・ゴー」です。暫しお付き合いを。

 刮目、です。

 と、いうのもですね……。

 

 入園式の日、タクヤはユキヒロを一目見るなり、さっそくかわいがってやることにした。あまりにも背が低くくて瘦せっぽちで貧弱そのものだったから、「じゅるり」とばかりにそそられた。だからイビってやった。初っ端からイビリ倒してやった。するとこの「どこからどう見てもぶっちぎりでケンカ最弱にしか見えない名も知らぬゴミかす」は、こともあろうに「このオレ様」に敵意を露わにしやがったのである。「ああああああああああーっ!」とばかりに突き放すと、なんだか右腕をぶんぶん回転させ始めたのである。そう、かの秘奥義を発動させたのである。そして、「うわああああああああああーっ!」とばかりに突進してきた。かかってきやがったのである。だが、悲しいことに自慢のフェイバリットはタクヤには全く通用しなかった。必殺の大車輪は呆気なく躱され、ユキヒロはいいようにボコボコにされた。

 それ以来の再戦(初邂逅以来、あれ以降、ユキヒロはタクヤのなすがまま、いいところアイツのおもちゃになっていたのだが、コイツは「この俺と自分のあまりの実力差ー天賦の才というものを思い知らされて抵抗することなど端から無駄だと思い知らされたのだろう。馬鹿の割には案外賢いところもあるではないか」と解釈していた。従って、あれ以来の唐突な「ああああああああああーっ」のブチ切れ、ユキヒロの反乱などというものは、タクヤにとってはあり得ないものであった)であった。

「テメエは何か、染〇丞・染〇郎か? それでもって元旦か? お日柄もお良ろしいことだから、このオレ様に歯向おうとでもいうのか? 『いつもより余計に回しております』ってか? 『おめでとうございます』ってか?」

 タクヤはまるで自分のことをブ〇ース・リーかケ〇シロウだとでも思っているかのようにクールぶってバキバキと指を鳴らすと、続いて余裕綽々とばかりにクルクルと左肩を回し、次いで如何にも余裕がありそうに右肩を回していたのだが、所詮こいつはそんなキャラクターなどではない。程遠いのである。見る見るうちにプルプルと震えだし、見る見るうちに馬脚を現した。

「…ってゆうか、ちっともめでたかねえんだよ! おめでてえのはテメエの脳ミソだろうが! おもしろかねえんだよ! いい気になってんじゃねえぞ! このくそザコのデクが!」

 狂犬はうって変わってジ〇ギのような本性をモロ出しにして凄むと、そのまま右拳を振り上げて最貧弱に向かって襲いかかった。

「死にさらせ! 

 ユキヒロのくせに生意気……」

 ス〇夫のようなセリフを吐きながら放たれたテレフォンパンチがスカっとばかりに豪快に空振りしたのに対して、それよりもずっと躱しやすそうな大車輪は対照的に自称(本当にコイツは、この一族は自称が多い。「自称・カリスマ~」の類が悉くカリスマなどであった例がないことから、偉そうなことを自称する奴などお察しなのだが、当の御本人様にはそこのところが全くもって解らないらしい。周りにイエスマンしかいない独裁者のようなものだろう)・ケンカ最強を捉え、そのまま自身が名乗るところの、自称・ケ〇オウであり、自称・世○末覇王を、面白いようにボコった。ボコボコにして、血祭りに上げた。


 ね。という訳でして、実はこの勝負秒殺で決着なんですよ。

 こうして、イキリは呆気無く敗北を喫し……。


 それではまた次回。また明日午後10時にでも。

 この物語は毎日22時更新予定となっております。


 前書きの前にお詫びを入れた関係でおかしな形になってしまいました。すみません。


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