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gr 00 3-18-2

宜しくお願い致します。

異世界ガチャハズレもいいとこだろ! 異世界ものってのはどれもこれも似たり寄ったりで、転生した主人公ってのはチートでカッコいいって決まりきっているもんだろ! それがゲロを吐きまくるって。夢もロマンも一切合切何もねぇって。こんなヒッでえサギありかよ! こんなに剣と魔法のファンタジーからかけ離れてるってあり得ねえだろ!)

 これだけでも最悪だったというのに、街が近づいてくるにつれて、何だか変なニオイまで漂ってき出した。

「何これ?」

 兎に角臭い。

 タクヤは「カンベンしてくれ」とばかりに顔を顰め鼻つまむ。

馬車が街に入りタクヤは窓の外の光景に我が目を疑った。嫌な予感はしていたが、まさがそこら中が、

「なんだよこれ! クソまみれじゃねえか!」

「そうじゃが」

「『そうじゃが』ってなんだよ!」

「都会ってのはこんなもんじゃよ。おまるにしっこやうんこをしたら、外に中身をぶちまける。別に普通のことじゃろ」

「ふ、普通って……」

 そんなことを聞かされている間にも、上の方の窓が開いたと思ったらから何かがぶちまけられて降ってきたし、地上階では扉が開いたと思ったら、確実に“ブツ”っぽいのがバシャとばかりに路上にぶちまけられている。

「マジなんか? マジなのかよ! マジかよ! ここ! コイツらマジ頭イカれてね?」

 タクヤが期待していた異世界とはあまりにも違い過ぎる。

 愕然とする他はない。

 そして改めて呟かずにはいられない。

「…ここって、異世界じゃねえのかよ……」

「アンタの国じゃ違うのかね?」

(…ひっでえ……。あまりにもヒド過ぎるだろこれは!

ツクヅク夢も希望もなんもねえ。んなモンかけらもあったもんじゃねえ。こんなんありか? 

こんなとこ全然トキメかねえよ。こんなんときめきようがねえ。

なんなんだ? このクッソみたいな異世界……。

 もしかして、中世のヨ〇ロッパってこんなんだったのか?)

 実はあまり違わなかったりする。


ご一読下さりありがとうございました。

可能ならば、また次回お目にかかりたいです。

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