表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/39

gr 00 プロローグ

 まずはお詫びを。

 この作品の舞台が異世界なのは一定の間です。なので、異世界転生・異世界転移のところにピックを入れるのは少々心苦しかったです。従来の異世界ものとは大分違いますし。従来のヤンキーものとも。なので、そういうものを期待されると……。


   プロローグ


 その男の生業は傍から見れば、どこからどう見てもパパ活である。

 そして、その息子は革命家である。

 もちろん、そう自称――詐称しているだけのことなのだが。

 いや、そう自称させられているのか、そう洗脳されているのか、或いはこのガキは既にボットなのか。

 締めの決まり台詞は「人生は冒険や!」――

 ……だ、そうである。

 いや、なんだとさ。


 その男の息子はご丁寧なことにトレードマークとばかりに麦わら帽子を被り、「人生は冒険や!」と書かれた赤いシャツを着て、事あるごとに自分のオリジナルの決め台詞と言わんばかりに「俺は海賊王になる!」とも叫ぶ。いや、ほざきやがる。どこからどう見てもパクリだろうが。そこにはオリジナリティーなど欠片もない。オマージュだとしたら、さも「我こそがオリジナル」ぶるのは明らかにおかしいし、そんなにイキがってやることではあるまい。はっきり言って、そういうのは世間一般的にはパクリと言うのだが。オリジナル作品(漫画)の原作者にとってはさぞ迷惑なことではなかろうか? さぞ不愉快なのではあるまいか? 苦言を呈したいのではないだろうか? 「なに人の許可も取らないで炎上商法のユニフォームに使ってやがる!」と。「今すぐやめろ!」と。異国の留置場から闇バイトで募集した手下に強盗を命じている親玉が、麦わらのコスプレ元の主人公の名前を名乗っているのだが、原作者はきっと同じくらい――いや、さすがにそこまでではなかろうが――自称・海賊王になる男であるその息子に対してご立腹なのではあるまいか? ただし、この現実に存在しているクズガキに対してかの原作者が、「だったら、とっととソ〇リアにでも行ってこい!」と、“ひと続きの財宝”などというロマンやメルヘンとは程遠い、極めて現実的な呪詛を吐き毒づいていたとしても、誰も彼を責められはしまい。かの人はいい迷惑な被害者なのだから。闇バイトの強盗団の件といい本当に災難である。それとも、このご子息は言わされているだけなのだろうか? それともパパのプロデュースに従っているだけなのかな? 小中学校への登校を拒否し、義務教育を拒絶し、学校へ通う者をバカにして、少○革命家を自称していることから始まって全部が。その他諸々何から何までみんながみんな。一切合切その全てが。だとしたら、この子こそが本当はロボットなんじゃないのか? 学校に日々通っている、彼がロボットだと小馬鹿にしている同世代ではなくて。

 だとしたら、この子はそろそろ自分でいろいろと考えた方が良いのではあるまいか? 子供だということが売りなのに、もう間もなく義務教育が終わってしまう年齢なのだから。はっきり言って、もうすぐ賞味期限切れなのだから。傍から見れば生業がパパ活の自称・心○カウンセラーであり自称・教○評論家――自称・少○革命家にとっては、金〇正太郎なのか、はたまた草〇大作なのかもしれないが――からまともな教育を受けているわけでもなさそうであり、年相応の教養が授けられているふうでもなさそうである。かと言って、その言動から高い知能や特別な技能があるようにもとても見受けられない。何しろ今現在ノートに書いて覚えてるいるのが、「1日=24時間」「地球はまるい360度」ときているのだから。此の子はいったいいくつなのだろうか? もっとも、その男たるパパにはとてもまっとうな教師や先生などというものが務まりそうにはないのではあるが。かといって、その息子には全く取り柄がないという訳でもない。たった一つだが取り柄とだと言えなくはないスキルはないでもない。しかし、お父様から教わったそれ――しこたま仕込まれた芸というべきでものであろうか――というのが、悪態をついてイキり、煽るだけ煽り散らかしてのタカリというのではこの先の人生キツいのではなかろうか? ご自慢かもしれないお父様は順当に考えて彼より先にこの世を後にする可能性が高い訳なのだから。自分の息子を金蔓にしているプロデューサーに置いてきぼりにされた操り人形が――ロボットが如何に自活してゆくつもりなのだろうか? この先もいい歳して海○王を目指す少○革命家というのでは、はっきり言って、イタい。可成りイタい、相当イタい、ただ只管にイタ過ぎる奴である。おまけに炎上商法しか取り柄のないというのではどうにもなりはすまい。自由を声高に謳うのであれば、当然、それなりの責任を負わなければならないのではあるが、まともな教育も碌に受けていないお子様知能とあっては……。しかももう既に迷〇系並みに嫌われているとなると……。


 だが、幸か不幸か、「だとしたら、」から「知能がお子様……」「しかももう既に迷〇系並みに……」は、全て杞憂に終わる。


 ではまた明日。午後10時に。

果たしてどこまでいけるのか……。

まあ、やれるだけやってみますよ。


 もし宜しければ、活動報告に投稿してある分も御一読して頂けると有り難いです。多少はこの物語の見通しが効くかもしれません。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ