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俺の戦記  作者: かな河
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8話 籠城(2)

 籠城開始三日目 の昼頃には山火事は収まり敵軍が攻撃の準備を整えだした。俺たちは朝からできる限りの石を集めてその後兵たちを休ませていた。俺は何人かの兵と一緒に見張りにつく。200人ほどの敵兵が城の近くまできたものの山火事ではぐれた仲間の救出が目的だったようで生き残りがいないとわかるとすぐに麓の方まで引き返していった。俺たちも無駄な消耗を避けるためその敵は見逃した。その日は敵は特に攻めてくることはなかった。

 籠城開始四日目 その日は朝から全軍総攻撃を攻勢を仕掛けてきた。俺たちは投石をする。ひたすら投石を加える。敵も馬鹿ばかりではないようで少し離れたところから弓矢で援護射撃をしながら攻め寄せてくる。こちらは盾を取り出しその裏から投石を行う。すると今度は敵が火矢を使い中の建物に火をつけえようとする。兵士以外の50人を使い消化活動に当たらせる。投石だけでは攻め落とされると感じた俺は昨日死んだ兵たちから奪っておいた槍を敵に投げつけるように指示を出す。さらに数少ない弓矢を使い始める。さすがは本物の武器である投石のときに比べて効果は段違いだ。またしばらくすると武器の保存のため投石に切り替える。しかし今回はそこに煙幕を投入し敵の視覚を奪う。こちら側からもよく見えないが問題はない。石を投げているだけだし武器の消耗を気にすることもないし敵は地面を埋め尽くすようにいるわけだ。適当に投げるだけでも大抵はあったていると思う。しかし限界が来る。

 「伝令。西の石垣を登られました。現在近くにいる兵が登ってきた兵と交戦中。」

 「わかった。今休みに入っている兵10人すべて集めろ。どっちか一人はここに入り俺の代わりにここで投石をおこなえ。」

 二人一組の伝令係たちに指示を出すと俺は少し軽めの甲冑に着替える。着替え終わる頃には兵たちは集まっていた。その兵たちと一緒に登られたところまでいく。敵に城の中で拠点を作られると面倒なので急いで敵兵に斬りかかる。しかし敵は正規の兵であるから簡単には倒すことはできない。しかしある兵の決死の突撃により流れがいっきに良くなりなんとか追い返す。しかしその時に何人かが戦闘不能になった。例えば先程決死の突撃をおこなった兵などである。そうやってなんとか一日を乗り越える。敵は日が沈むとともに夜襲に警戒して山の麓の方まで降りていった。

 籠城五日目 敵が朝、山を登ってくる途中罠を発動させる。罠について詳しく説明すると第二の石垣の後ろには人工的に積まれた城をなおすときに生まれた砂が大量にある。そしてそれらは石垣によって支えられている。そしてその石垣はいくつかの特定の石を抜くと壊れるようになっている。そしてその石は紐で縛られておりその紐の先はに地下を通じてこの城にある。俺は敵が第二の石垣の目の前に来た瞬間その罠を発動させる。そうすることで多くの人が砂の下敷きになるという寸法だ。実際に俺が予想したようになった。後ろの方にいた敵兵たちはしばらくの間混乱してそれから仲間がやられたことに怒り狂ってでこちらに攻めてくる様子が見えた。それをみた俺は今度は山の木を切った際にでた丸太などの木材を敵兵めがけて転がす。山の斜面で勢いづいた木材は敵にぶつかり真っ赤になりながら転がり落ちていく。あまり数はないので一回しかおこなえないがかなりの効果を発揮した。そしてその日はこれ以上の罠にはまり戦力を減らさないためだろうか、麓の方に帰っていった。

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