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俺の戦記  作者: かな河
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31話 占領

 私の軍は何度かの戦闘に巻き込まれたがたいした損害を負うこともなく大清帝国の元首都である町に来た。現在ここは各国が占領をもくろむもののここの土地は大清帝国時代に整備された道がほとんどがつながっているためよほどの大きな軍を持っていないと防衛しきれない。しかし逆に言えばここさえ占領できればどこにでも軍を簡単に送ることができるようになる。ここら一帯などではなくこの国全土にだ。ということで各国が出した結論としては占領せず、占領させないということに落ち着いている。ということでここは戦争がないという意味では平和ではある。しかし問題は統治者がいないため治安がものすごく悪い。もともとは犯罪者集団のようなものたちがここらを治めている。そう聞いてここに来た。現状はいま述べたことで多くはあったていたのだが犯罪者集団の数がかなりに上っていることだ。二日かけて全兵、使い調べたところ200以上の集団に分かれているのだ。そのことは置いておいてここに私が来た理由は簡単に言ってここの土地の占領だ。先ほど述べたようにここは各国が占領されないように気を配っている土地ではある。しかし大清帝国時代の防衛施設を利用すれば守るだけであれば1か月くらいなら持つ。その前に城を抜け出せば全滅を免れることはできる。岩田響という名は松島家にもこうすれば伝わるだろう。

 ここからはこの町を占領するためにやらなければならないことを考えていくとしよう。まずは兵力の増強。今のところ200人にも満たない少数勢力だ。もちろん補給のこともあるのであまり数を多くできないがそれでももう少し増やしたい。次に自分たちが滞在する場所を確保する。最後にこの町について詳しく知っている信用できる仲間を加えるだ。この三つが最優先事項だ。ほかにも武器の修繕、入手といったものもあるがそれはひとまず置いておこう。解決策として考えているものは、兵の数についてはここら取り仕切っている連中をつぶしながら仲間に加えていくことにする。居場所も同様にして取り仕切っているものから奪いあげる。最後のここらのことについて詳しいものはそこらのごろつきを加えればいいというものではない。こればかりはよい出会いがあるまで待たなければならないのでどうしようもない。では次にいつやるかという問題だがこれに関しては自分たちが滞在する場所は今すぐ確保しなければならない。今日泊まる場所を用意していないからだ。もちろん野宿という手もあるがいい加減どこかに落ち着いた拠点を持ちたい。そして今回は仲間に加えるということはしない。なにせ裏切りをそそのかすのは時間がかかる。今すぐに拠点を作りたい俺はそんなことをしている暇はない。どこを襲うかについては少し調べてだけでわかる。なにせ無法地帯になっているものだから犯罪者集団でも堂々としてられる。さらに自分達の場所だとはっきりとアピールしているからだ。だから襲えばいい場所がはっきりとわかる。犯罪者の集団と私の子飼いのプロの戦争屋が戦って犯罪者どもが勝てるわけがない。時間を与えてこちらを見つけさせてしまうよりも情報を得られなくても攻めたほうがいいだろう。

 今、私はある貧困層が集まる地帯を治めている犯罪者集団がいる町の中心から外れた場所だ。軍のうち40人を連れていて私が率いているのは敵本拠地をたたく部隊。残りの兵は町に散らばっている敵を切る。問題は散らばっている敵兵を残らず切り殺すことができるかということだけだ。だからこそほとんどの兵を本拠地攻略にまわさずに街に繰り出したわけだ。しかし今は実行あるのみだ。やるべきことをやろう。まずは敵の本拠地の情報を整理する。情報は敵の本拠地近くに住んでいる住民に金を払い聞き出した。もともとはここは大清帝国時代の首都防衛拠点の一つらしくかなりの防御力を誇っているらしい。しかししばらく調べつづけると予想通り町の中心部から攻め込まれることにはもともと対応していなかったらしくあとから増築した跡が見えここからなら簡単に攻め入ることができそうだ。ここまで調べ上げるのにだいたい一時間くらい使ってしまった。敵方に警戒される前に攻撃を開始する。建物の門を無理やり壊す。もちろん攻城兵器のようにたいそうなものはないから扉の金具の部分をどうにかして破壊して扉を倒す。新たに増築した部分であったからあっという間に壊れた。たぶん突貫工事だろう。中に入ると物音を聞きつけて現れた敵をひたすら切る。力は強いがろくな訓練を受けていないのがまるわかりの敵ばかりである。兵に指示を出す。

 「一兵たりとも逃がすな。情けはいらない。ひたすら切れ。」

 ここからは一方的な虐殺だった。



 僕は安心した。なぜなら何とか何事もなく本国からの増兵が間に合ったからだ。もちろん兵ではないのでひたすら城の改築を進めている。兵でなくても城の防御ができるようにである。もうすぐ新たな占領地で兵の徴収を行うこともできよう。それまでの辛抱である。人さえ入ればほとんど危険はないのだから何も問題はない。あとは僕に大野が無茶を言わなければいい。

今回も岩田、遠藤の二本立てになりました。

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