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俺の戦記  作者: かな河
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28話 戦闘(2)

投稿が遅くなり申し訳ございません。

 次の日の明け方(戦闘が終わって敵に本丸の周りで囲まれてから2時間も経過していないくらいなのだけれど)敵の総攻撃が始まった。まだ和平の交渉は行えていない。敵の兵糧のことも考えるとたぶんこの攻撃で最後になるだろう。俺はすぐに本丸の最上階に上がり敵の攻撃の様子を見る。この城の特徴として城壁の中に多くの建物がありその間にいくらかの太い道が4本ありそこをとおらなければ本丸に軍を送ることができないようになっている。なんというかこの城は城壁を超えられるの前提にして作られているというかんじだ。そして今はその4本の道の中にバリケードを築きこもっている。バリケードはもちろん机といすのではない。(安田講堂事件を引っ張りすぎだ。あんまり引っ張りすぎると遠藤に物語の感じが崩れるからやめろと怒られてしまう)元農民が多いといったが中には大工の仕事を経験したものがいたのでそいつの言うように動き、建物や本丸の中にあった家具を運びだし築いていった。時間がそこまでなかったのでそこまで強いものはできなかった。しかし人の身長より高いくらいのものはできたのだから防御力にはなるだろう。敵の軍はあたりを包囲するように四本の道から同じ数くらいの軍を派遣してきた。こちらの軍の数のをばらけさせるためだろう。数の上では平等に見えるが西の道に来る軍に先鋭を集めているのがわかる。たぶんほかの3つの道からくる兵は処理しなければほとんど囮みたいなものだろう。こちら側の兵をバラバラにして兵力の集中を防ぎ一点突破と行こうとしたのだろう。しかし兵の動きを見ていればどのくらいの手練れかは大体わかるもの。少し詰めが甘い。俺は自分の軍のうち動ける者の半数を西側の道に送り残りのものは3つに分け各道に送った。ちなみに夜のうちに疲れで動けなくなったものが何人かいるそうだが正確な数は聞いていない。そんな暇はなかった。問題は西の道を少数の兵で守り切れるかということだ。ほかの門は敵の指揮官がもともと本気で突破するつもりがないから損害を気にして大した攻めにはならない。だからこちらも形だけ守っていればとりあえず破られることもないだろう。さらに言えば降伏を促せば本当に降伏するかもしれない。しかし先鋭を集め押しかけてきている西の門は破られる可能性がとても高い。ということで残りの兵のうち半分集めたわけだ。俺はとりあえず10人ほどの兵たちにバリケードにわざと作っておいた隙間から槍をつくように指示し敵がバリケードの破壊を進める速度を遅らせる。残りの兵はバリケードの上を通ろうとする兵を槍で突くように指示した。ちなみに槍はさっきの戦闘で殺した敵から奪ったものだ。この戦いの勝敗はここでバリケードを超えてくる前にいくら兵力を削り戦意をくじくかというところにある。そうこう話しているうちに敵がバリケードのとり壊し作業にかかり始めた。俺はまだ敵の軍が落ち着いているうちに西門以外の各門に周り降伏を促さなければ。

 大急ぎで俺は本丸から降り、東の門へと駆け下りた。それから大声で怒鳴った。

 「そちら側の兵に言おう。今すぐ降伏すれば命を保証するだけでなくこの騒動が終わったら国元に返すことも保証しよう。こちらにはその準備もできている。こちらに攻撃を加えずにこの戦闘が終わるのを待っていてくれるだけでいい。」

 そのまま俺はほかの2つの門に言って同じこと言って回った。こうしておけば現場で実際に戦う兵にも講和に関する情報が伝わり敵の兵の士気をくじくのに役立つだろう。西門だけはそれが不可能なくらいに士気が高い。俺が西門についたころにはバリケードの高さが半分くらいに申されていた。まだ10分もたっていないはずなのに。仕方ない。俺は兵たちに指示を出す。

 「いったんバリケードから離れろ。200歩ほど後退したところで陣を立て直し敵と直接、戦闘する。」

 遅かれ早かれこうなる予定だったのだから何も問題はない。急いで後退、突撃の準備をさせる。間に合わないかと思たが兵の動きがよく敵が完全にバリケードを超えたころには用意が整った。

 「突撃。」

 混戦になる。今回ばかりは俺もとにかく刀を振り回し目についた敵兵に切りかかる。今回ばかりは指揮官を切っても戦は終わらないだろう。どうやら先ほど城内で決闘を俺とおこなっていた例の重臣の直属の兵らしい。どうやら人柄もよく部下に親しまれていたようで弔い合戦と息巻いている。兵士までだ。こういう兵は殲滅戦になる。指揮官をいくら切っても関係ない。しかし兵士もかなり強い。あの上司にしてこの部下だ。しかし10分もするとろくに食事もとれていない敵の軍はやはり疲れで徐々にこちら側の優勢に変わっていった。

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