表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の戦記  作者: かな河
17/131

17話 攻撃(3)

投稿が遅れてすいません。

 現在俺は順調に任務をこなしている。といいたいところなのだけれどそうとはいかない。なぜなら敵本隊に見つかり追い回されているからだ。なぜ見つかったのか言うと俺が敵本隊にちょっかいをかけたからだ。いやなに敵の警備隊があまりにも弱いものでちょっとつまらなくて暇つぶしくらいのノリで敵本隊に攻撃仕掛けてみただけなんだよ。ほんとだったら出来の悪いおとりを使った作戦と勘違いしてくれてあんまり深くまで追ってこないはずだったんだけどな。普通に考えて兵力が10分の1くらいの敵が攻めてきてすぐさま逃げ出したらなんか作戦があるとか思ってくれてもいいはずなのに。そんなことも考えずにまっすぐせめてくるなんてありえないだろ。よっぽどの馬鹿かそれとも俺の考えを見抜かれたのかどちらかはわからない。まあどちらでもよい。問題はこの2日間ひたすら逃げ続けていることにある。そろそろ兵糧がそこをつきそうなのである。もともと5日分しか前の砦で奪っていないのもともとあまりないのだが敵の本隊に遭遇するまでに2日ほどかかり次に2日間、敵に追い回せれてもう残りは1日分しか残っていないのである。補給のために敵の砦を襲うには後ろから追ってきている部隊が邪魔である。直接後ろについてきている部隊の数自体はたぶん100人ほどと少ないがその後ろには巨大な敵の本隊があると考えるととても無理に攻めることはできない。しかしそんなことを言っていてもじり貧になり食糧がなくなってしまう。敵の強さはわからないがうちの行軍速度についてきているところを見るとうちの軍と同じかそれ以上の強さを誇る軍と見て間違いはないだろう。しかしそれでも俺が指揮するこの部隊なら本隊が到着するまでに決着がつくのならたぶん勝てる。しかしそれまでに勝敗がつくかどうかはわからない。だから今は敵の本隊がどこにいるのかを探る兵の帰りを待ちながら逃げ続けている。調べさせている兵は一番最初の決戦の時の数少ない兵で俺の軍の中では最上位の練度を誇るものであるからすぐに見つけ出し追いついてくれるだろう。そう思っていたのだがなかなか追いついてこない。昨日の朝に出したから今日の午前中には帰ってきてくれるであろうと思っていたのだけれどもうすぐ日が暮れるというころになっても帰ってこないのである。今日のうちに帰ってきてくれるとありがたい。とりあえず今日のところは野営の準備を始めよう。

 次の日の朝のことだ。ついに調べに行っていた兵が帰ってきた。野営のかたずけも終え出発して少したってのことだった。俺はすぐに兵からの敵について聞くことにした。

 「敵の本隊はどこにいた。」

 「敵の本隊は我々が攻撃を仕掛けたところまでさかのぼり調べてみても見つからず近くに住む住民などに聞き込みを行ったところ我々とは逆の方向に進軍しているそうです。」

 「では今後ろにいる部隊は単独でのこうどうということか。あの100人以外はほかにいなかったのか。」

 「いませんでした。巧妙に隠れていることも考えあちこちを調べてみたのですがどこにもいませんでした。」

 「わかった。休む間もなくて悪いが今すぐに全体に行軍を止めるように言ってくれないか。」

 「わかりました。」

 ちくしょう。完全に騙されていた。どうやら敵は最初から俺の考えを読んでいたとみて間違えないだろう。しかしそれは敵全体とは思えない。もし全体が読んでいたとすればここまでのこのこやってこないであろう。たぶん敵全体ではたった100人であちこちの国境警備隊を攻撃して回っているとは考えていなくもっと大規模な部隊によるものと考えているのだろう。ここまではおおむね俺の考え通りだ。しかし今後ろにいる部隊の指揮者かその指揮者の主人は俺らのことをみやぶっているのだろう。これはまずいことになるかもしれない。

次回は今日中にもう一回投稿するか来週になるかのどちらかです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ