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俺の戦記  作者: かな河
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16話 攻撃(2)

少しいつもとは変えてみました。

 僕が大野から兵の一部を預かり現在は七ヶ国同盟のほかの国とともに出撃の準備をしている。七ヶ国同盟の本隊ともいえるこの軍について少し話そう。兵力は全体で800人。内訳としては基本的には各国100人ずつ松本家は230人、大野家は70人といったところだ。大野家は大野が頑張ってこの数か月で兵力を大きく伸ばした。その代わり大野の奴は政治をほとんどやらなかったからそのしわ寄せは全部僕に来たけどね。結構大変だったんだよ。平時の仕事も僕と大野の二人で回しているせいでかなりの量あるのにそれが倍くらいになるんだよ。おかげさまで皇道派と統制派の決戦の少し前くらいから睡眠時間が3時間を切る日ばかり。それはそうと大野がうまいこと敵の国境付近で暴れまわってくれたおかげでまだ3週間しか作戦を始めてから立っていないのにもう4000人近い兵が集められ討伐隊として結成されたらしい。そして今統制派の軍の中には5000人ほどしか全体でいないことも小林家の調べで分かっている。つまりよほど重要である拠点を守っている兵以外の兵をすべて集めたといっていい。そんなに警戒しないといけないことなのかはかなり疑問だがたぶん前回攻めたときに戦力を削ってきた大野が攻めてきたことを知って絶対にこの場で殺すと決めたのだろう。そんなことを考えていると近くに来た兵が報告してきた。

 「遠藤様、例の件についての手紙と噂を流していた部隊が撤退してきました。」

 「わかったよ。手紙を渡してくれ。ありがとう。下がっていいよ。」

 ほんとに大野は軍事に関しては準備がいい。10人くらいの農民を使い敵の領土内で統制派の本国がつぶれたや統制派の軍が何か国かの連合軍であるのを利用してどこそこの国の軍は実は大野家と裏でつながっていて裏切る機会を狙っていっるというデマを流していたそうだ。話がそれた。というか本題が変わっていた。出撃の準備が整い軍を進めることになった。今回襲う場所は敵領内の最大の食糧生産地の近くにある都市である。ここには多くの食糧が保存されていると考えられている。ここを襲い食糧庫を焼き払う。とりあえずはそれだけが計画である。

 進軍が開始されるとかなりの速度で動き始めた。どうやらほかの国は大野家ばかり戦果を挙げているので少し焦りはじめたようだ。それはまあ仕方のないことだ。戦果に応じてこの後の土地の配分が決まるのだからあまりほかの国に戦果をあげられ続けるのは気持ちの良いものではない。しかしそのせいで偵察がおろそかになってしまって敵に発見され撃破されてしまうのでは意味がない。だから一応僕は偵察隊を前に出し続けた。しかし結局のところ敵にあうことなく目標の都市に着くことができた。都市の守備のためにいた兵の数は大体100人ほどで8倍近い兵力で攻めたのだからあっという間に陥落させることに成功した。

今回は語り手を大野から遠藤にかえてみました。ずっと大野が語り手を務める予定だったのですがうまく書けずに悩んだ挙句、急遽この形にしてみました。案外書きやすかったのでこれからは交代させながら書いていこうと思います。

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