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俺の戦記  作者: かな河
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15話 攻撃

 俺はいったん領地に帰ると石井に練兵させていた兵を引き取った。石井によるとこの間新しく手に入れた兵たちはもとから兵であったためあまり手をかけなくても高い水準まで兵たちを持ち上げることができたらしい。石井から兵を引き取った後はすぐに松本家の領土に戻った。前回の会議から一週間すると各国が兵を集めて集結した。そしてそれから作戦会議が始まった。特に何か案のあるところはなかったので俺が考えていた案を発表した。その案とはまず最初に国境警備のためにあちこちにいる小部隊を100人ほどの先鋭部隊を率いて襲撃。それをあちこちで繰り返す。そしてその襲撃を止めるために敵主力部隊が出てきたところで、防衛力が落ちた中心都市を我々の残りの部隊が攻撃し占領せずに次の都市を攻撃。それを繰り返し敵の主力部隊は避けつつあちこちの小規模な部隊や都市の防衛軍を各個撃破していく。そして敵の軍の数を減らしたところで主力部隊に攻撃を仕掛けるというものだ。できれば都市の防衛のために敵が主力部隊の兵力を割きさらなる弱体化が行えればよい。この案を提示したところ一つだけ問題をいわれた。それは誰の領土でその作戦を始めるかだ。もしこの作戦が失敗に終わったとき最初に攻撃があった場所の近くにある領土が攻められるだろうとの予測からだ。仕方ないのでその役目は俺が請け負うことにした。さらに言うと先鋭部隊100人もうちの軍から選出するようにと言われた。

 作戦開始当日。俺は100人の部隊を率いて敵の国境警備隊に攻撃を仕掛けた。敵の数はおよそ10人。たぶん見回りの兵だ。80人には敵10人の周りをきずかれないように囲むようにいい、残りの20人と俺はその10人に対して直接攻撃をした。その際に一人を生け捕りにして残りはばらばらに逃げるように巧みに襲い掛かった。こうしておけば周りにいる兵によって一人ずつ殺されていくだろう。生け捕りにした兵はその場で蹴る殴るの拷問でここらの国境警備隊の情報をはかせる。その情報によるとこの近くに小さな砦を構えていてそこを拠点にして警備活動をおこなっているらしい。そしてそこには今40人ほどの兵がいるとのことだ。話を聞く感じこの警備隊は敵の侵入を発見してそれを中央に報告するだけで戦いそのものは避けようとするだろう。それなら砦にいる兵もわざと逃げ道を作っておけばすぐに報告のために逃げ出し強い抵抗にあわずに済むだろう。そうとわかると俺は捕まえていた兵を殺しすぐさま砦を襲撃した。その際にまた80人と20人に分け80人には砦を攻撃してもらい20人には少し離れたところで待機してもらい逃げてくる敵兵に軽い攻撃を何度も行わせた。俺の考えは見事に当たりほとんど抵抗を受けないまま砦を落とすことができた。こちらの損害は負傷者が何人か出ただけだった。戦果のほうは敵兵を20人ほど討ち取り敵が捨てていった武器と兵士100人を十日は養えるだけの食糧を手に入れた。本当は食糧の補給のために領土に戻らなければならないところだったがその必要もなくなり俺はすぐに次の敵の砦探しに移った。3日程で次の砦も見つかり前回と同様の戦果を挙げることになった。

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