表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の戦記  作者: かな河
104/131

104話 戦いへ

 俺は周りの小国を吸収するために久々に演習を行うことにした。もちろん戦争となるとほかの国の許可も必要になるためできないが演習なら自国だけで行える。目的は自分の軍の軍制を整えるためにほかの国の下についていた軍の実力を知るのはもちろん、それから現在我が国に帰属するか迷っている国も演習に招き、こちらの実力を見せつけることで決断を促す意味もある。それからもう一つ忘れてはいけない大事な目的がある。それは萩原の実力を調べることである。今回の演習は軍を二つに分け一つの指揮官に俺、もう一つの指揮官に萩原をつけた。どちらかの軍の指揮官を捕まえるまで続きつかまったほうが負け。また審判に負けを宣告されたらその時点で勝負がつくという特殊条件もある。殺しはなし。一度、降参した兵はその時点で兵舎に帰宅ということにした。本来なら遠藤がここで審判役になるはずであるが長いことは南の宗教反乱の様子をうかがっているのでできないため梅田家に願い出て梅田 春樹を派遣してもらう。梅田の爺さんは軍学にも精通しているし実際に軍を率いてもいるからこの役には最適であった。もちろん梅田家のほうも忙しいだろうから先に許可を取ってある。演習で使用する戦場は城がもともとあった、山である。ちなみにこの山は遠藤の指示を正確に守り土砂崩れの危険性が少なくなるように処置を施してある。萩原と相談しながら軍の組み分けも進めた。何とかここまでの作業を七ヶ国同盟の会議から二日で終わらせ、それから二日後に演習を行える準備ができた。

 演習の当日の朝早く、梅田 春樹が到着した。俺は梅田を迎えに行き合流するといった。

 「今回の件を引き受けていただき、ありがとうございます。」

 「私はただ大野家の軍の実力をこの目で見ておきたいだけですよ。同盟国の力をしっかりと知っておかなければなりませんからね。」

 「しかしこの時期でありますから梅田殿も自軍の編成で忙しかったのではありませんか。」

 「そんなことは在りませんよ。私は軍事のことにしか関わりませんから大野様が思っているよりも仕事は在りませんよ。」

 「そういってもらえるとありがたい。」

 そんなことを話しながら山の上にある城を目指す。山は今もほとんどが植物が生えていない状態にあるから頂上にある城からはよく山の様子が見える。今回はそこから梅田やほかの国の者には演習を見学してもらう予定である。梅田を城の一室に通すと続々と到着する小国の領主たちを丁寧に城に案内する。他にも今回は帰属してきた元領主たちの中に演習を見学したいというものがいたのでそいつらも城に案内する。それがすむと俺は城の中で働いている萩原に話しかけに行く。萩原は俺の姿を確認するとすぐにこちらにやってきた。俺は言った。

 「今回の演習は本気で戦え。別にお前は今回の演習の目的が何かなんて考えなくていい。ただ俺にお前の軍事技術を見せつけてくれ。」

 「分かりました。」

 「それからもう時間だ。自分の軍のもとに行き戦闘の準備を整えに行け。」

 そうを言うと俺も自分が率いる軍のもとに向かう。自陣に着くと石井から聞いた兵士たちの特徴をふと思い出す。そして何人かの古参の兵士を呼び偵察についていくつかに指示を出す。そのほかの兵には守備力の高い陣形を組ませる。

 「バン!」

 城のほうから大きな爆破音が聞こえる。演習が始まった。古参の兵に合図を送る。兵たちが走れ出す。そのほかの兵は守備陣形を組んだまま山の上に向かってゆっくりと動き出す。

金曜日に間に合わなかった分です。今年中にもう一話は無理そうですね。ということで今年一年間ありがとうございました!また来年もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ