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俺の戦記  作者: かな河
100/131

100話 全体図

 俺はどんどんと広がっていく領地と国全体の地図を眺めながら少しの間、思案する。現状はこの国にある勢力の数は大きく減り、5つほどに分けられる状態になっている。一つ目はこの大陸の西の端にある松島家。ここは一つの一族で所有する面積は最大であるが特に激しい動きは見られない。小林家の情報や噂話、歴史的な背景を見れば内側でもめ続けていると考えるのが妥当だろう。

 次に松島家から北東に目を向けるとたくさんの小国をはさみ市川家。ここは面積的にも人数的にもそこまで多いわけではないがこの国の外、つまり海を越えた海外との交流を持ち続けることで貿易を行い莫大な富を築きそれを背景に国を支配している。少し前までは領主一族の内紛が起こっていたが少し前に争いが解決。現在は領土の拡大を目指して西に向けて軍を動かし、小国を切り取り続けている。

 そしてその市川家から東に視線を動かすと我々、七ヶ国同盟が治める地になる。現在、七ヶ国同盟は戦をしてはいないものの近くの領主に帰属を求める文書を大量に送り付けたところそれにこたえてかなりの数の者が支配下に来た。支配下に来た者はどこの家の下につけるかという話を七ヶ国で行う。話し合いの後に七ヶ国のどこかに配属されるとその後は配属された国の権限ですべてが決められる。例えば俺の国に配属されたものは軍事の指揮権から何から何まで権限を奪った後、俺の代理人として行政権だけを与えられた状態になり各々の元領地に派遣される。他国でのやり方は知らない。七ヶ国同盟内で決められていることは七ヶ国の領主以外に軍事権を持つものを支配下に作らないというとだけである。

 我々の領地から南に視線を移す。(ちなみに我々の領地から東に視線を移すともう海である。)最初に見えるのは吉田家である。現在、吉田家は元統制派が作った反皇帝同盟に所属している。もともとは吉田家と統制派は敵対関係にあったものの必要に迫られ同盟を結んだ。この同盟の中軸となる勢力はなし。ちなみにこの同盟は七ヶ国同盟と市川家、大量の小国の南まで勢力を伸ばし一部を除き、松島家の南東まで続く。

 最後の勢力は反皇帝同盟の間を分断する勢力だ。ここは遠藤を派遣した皇帝が教祖となる形の宗教反乱が大きくなり作り上げた領地である。現在は帝都であった土地までを落としそこを本拠地にしている。反皇帝同盟の勢力に挟まれているものの根強い皇室信仰を利用した勢力は強く、反皇帝同盟を脅かし続けている。ちなみにこの島の中央には大きな山脈が横たわっており南北は切り離されているといっても過言ではないため我々の領地や市川家には大きな影響を与えていない。




 私はしばらくの間、国境地帯を駆け抜け、ついに松島家の領地に着く。松島家の領地に着くとすぐに初老の老人が現れる。私はそのものに行った。

 「使いの方ですか」

 老人が言った。

 「そうです。岩田殿ですね。主人のもとにすぐに案内しましょう。」

 そういうと老人はある男のところに案内する。実は松島家に着いた後に居場所がなくならないようにあらかじめ使いの者を送り有力者に我々のことを周知して回っていたのだ。その結果ある男が私の軍の受け入れに力を貸してくれることになった。私はその男のもと向かっている。一日以上歩き続けようやくようやくその男のもとに着いた。老人の勧めで風呂に入り身を整え、そしてついにその男と面会となった。

ついに100話ですね。よくぞここまで続いたと思います。またここまで皆さんに読んでいただきうれしく思っています!今後もよろしくお願いします

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