10話 七ヶ国同盟
遠藤とともに山を降りるとそこではなんにかの人たちが待っていた。そのうちの何人かはこの間の決戦の際にみた人もいた。一人の男がこちらを見ながらいった。
「私は松本 響だ。現在七ヶ国同盟をまとめているものだ。疲れているだあろうし戦後の処理などがあるだろうから時間がないだろう。しかし今からこの同盟に正式に加盟してもらうために来てもらいたいところがある。遠藤殿だけでは片付かなかった話がいくつかあるだ。」
「わかった。今すぐ出発しよう。しかし遠藤と二人で色々と話がしたいので道中少し外れたところを歩いてもかまわないか」
「問題ない。では軍を挟んで私は前に大野殿たちは後ろにつくようにしましょう」
「ありがたい」
そして移動中に遠藤に話しかける。
「ところで七カ国同盟とは一体どのような同盟なんだ。」
「七カ国同盟とはここらの小さい貴族たち七人が集まり作った同盟だ。最初に大野が考えていた防衛の協力だけでなく軍事全般については各国すべて七ヶ国同盟内で承認が必要で承認が降りればすべての国から援軍を送ってもらうことになる。ただ緊急の場合を除いて承認なしでは軍事作戦を行うことができない。おこなった場合他の6ヶ国がおこなっている国に攻め込むことになる。承認のとり方は当事者国を含めて4カ国以上の賛成で取れる。後加盟国は持っている情報をできるかぎり公開することになっている。だいたいこんな感じだけど何か質問はある?」
「制度はだいたいわかったけど一応まだ内乱状態にあるだけなんだから国を名乗るのは良くないんじゃないかな。」
「そのことについてだけど、大清帝国は滅びた。そして現在各地にいた貴族が自らの領地を国としてこの島の覇権をめぐり争っている状態なんだ。」
「なんでそんな事になった。」
「中央の情報はあんまりこっちに流れてこないからわかっている情報をつなぎ合わせてそこに想像を付け加えたものでいいなら言えるけどそれでいい?」
「かまわないから早くいってくれ。」
「たぶん統制派が皇道派の領地に攻め入るために領土を開けた際に今まで中立を保っていた貴族が攻め入ったんだと思う。しかもそれを何箇所も大量に発生したんだ。そして統制派ないからも裏切りがでたんだ。たぶん今回の内乱は始めから仕組まれていたものだと思う。」
「だいたいわかったよ。」
さてこれから俺はどうしようか。七ヶ国同盟をうまく利用して全国統一するための方法をかんがえることにしよう。