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お題シリーズ6

偽物の仲間だった

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/07/27



 俺はそいつを指さして「偽物だ」と声を張り上げた。


 指をさされたそいつが緊張する。


 こいつは俺達の仲間じゃない。


 今までは感覚的におかしいと思っていたが、今確かにそう思った。


 俺達勇者パーティーはとある森の中を歩いていた。


 けれど、その森には物騒な噂があった。


 そこでは、人が一人消えて、代わりに偽物があらわれるという。


 だから警戒していたのだが。


 まんまとやられてしまったようだ。


「本物を返せ!」


 俺は偽物にそうどなりつける。


 すると偽物は首をかしげて「私が本物よ」と言ってきた。


 嘘だ。


 俺は騙されない。


 他の仲間は騙されても、俺だけは騙されない。


 俺の背後にいる仲間達は「何が変なのかよく分からない」という顔をして混乱している。


 無理もないか。俺とあいつは古い付き合いだが、他のメンバーはそうじゃない。


「偽物って、どうみたって本物じゃないか」

「そうよ、かわいそうよ。ひどい事言わないであげてよ」


 俺は仲間達の言葉に耳をかさずに、そいつに剣をつきつけた。


 すると相手は警戒するように、一歩さがった。


「他の誰が見間違えても、俺の目はごまかせない、正体をあらわさなければこのまま倒すぞ」


 逆に言えば、正体を現せば、見逃してやると言った。


 そしたら、目の前の仲間面していた何かは、体を淡く光らせた。


「ふふふ、どうして分かったの?」


 幽霊モンスターだ。


 半透明に人魂の形をしたモンスターは面白そうに問いかけてきた。


「お前に教える義理はない」

「つれないわね。本物はこの森の位置口に転がしてあるわよ、じゃあね」


 人魂モンスターはつまらなさそうな顔をしてその場から去っていった。


 言われた通り、森の入口へ戻ると気絶した仲間を回収する事ができた。


 すやすやと気持ちよさそうに眠っている。


 よくモンスターに襲われなかったものだ。


 そこで仲間達が感心したように問いかけてくる。


「やっぱり瓜二つだよ、どうして見分ける事が出来たんだ?」

「本当、偽物も本物のようにしか見えなかったのに、どうやって?」


 俺は本物の姿を指さして答える。


「普段のあいつはいつも、気を抜いている。俺が剣を向けても緊張したりはしないだろう」


 緊張感が死滅してるんだ。と言った。


 すると仲間は「ああなるほど」と納得した。


「つまり最初は、かまをかけていたのね」


 こんな危険な森の中で危機感もなく寝ていられるようなヤツ、他にいてたまるか。



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