キスキスヒーリングチャージ~麗音愛&椿~
麗音愛の部屋。
久しぶりの土曜日の午後。
「麗音愛、大好き」
ぎゅーっと恋人の椿に抱きしめられる幸せな時間。
勉強の合間。
親友同士だった時は肩にもたれて休んでいたのが、今は麗音愛の腕のなか。
「麗音愛ヒーリングチャージ。なんちゃって、えへへ」
上を向いてニコニコ笑う顔が可愛いくて愛しくて、キュンとしてしまう。
「めちゃくちゃ可愛い」
「もう」
「また声に出てた」
ついつい想いが口に出てしまった。
「でも……そろそろ勉強しなきゃね」
離れようとする椿を、ぎゅっと抱きしめる。
「俺はまだ足りないよ……」
「そ、それは私も思ったけど、勉強しなきゃだから迷惑かなって……」
「迷惑? それ本気で言ってるの?」
「うん……」
「好きな女の子に抱きついてもらって迷惑なんて思うわけないよ」
そのまま優しくキスをする。
「あ……」
キスをすると、椿の頬がふわっと赤くなるのが可愛い。
それに気付かれないようにするためか、また抱きしめられた。
「椿からはキスしてくれないよね」
何も言わずにぎゅーっと顔を押しつけてくる。
可愛いしか思えない。
「二回目は椿からしてくれたのに」
「あ、あの時は……麗音愛が……謝ってばかりだったから特別だったんだもん」
思い出すファーストキスの思い出。
すれ違いを謝り続けた麗音愛に、椿がまた二回目のキスをした。
「今は恥ずかしい……?」
「うん……いつしていいのか、わかんないもん」
「いつでも、してよ」
「……う……うん。わかった……」
腕のなかでやっぱり椿はもじもじしているようだ。
少し期待して待ってみる。
「やっぱり……は、恥ずかしくて無理……」
「可愛い、じゃあ俺からするよ……」
肩を支えて、ふっと自分から離すと頬を染めて目をぎゅっとつぶって少し上を向く。
ん、とキスしてもらう顔。
可愛いピンク色の唇。
ちゅ、とその期待に応えるように優しくキスすると幸せそうに微笑んだ。
「可愛い」
「もう、可愛いって言いすぎだよ」
「だって本当に可愛いよ。椿ヒーリングチャージいっぱいできた」
「私も、麗音愛大好き」
無邪気にまた抱きしめられ、椿の柔らかさが伝わってきた。
女の子の柔らかさ。
「えーっとちょっと……照れたから飲み物とってくるよ」
「ふふ、麗音愛だって、いつも急に照れるんだもん」
「あは、恥ずかしくなっちゃうからね」
「私も同じ」
「同じだね」
本当は全然違う。
このままくっついていたら、どうにかなってしまいそうだからの、熱冷まし。
この可愛い無垢な恋人に男の欲望は、まだ早い。
お読み頂きありがとうございました!
呪術伝奇バトル×濃厚恋愛小説の番外編でした(#^.^#)