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第4話
皆は口を揃えてこう言う
“元気があって明るい”
だけどホントは違う
明るく振舞ってるんだ
じゃなきゃ、アイツに近づけないから
傍にいたい
もっと話したい
仲良くなりたい
触れてみたい
でも叶わない
なんで男に生まれたんだ
女に生まれていれば、こんな思いはしなかったのか？
こ、声かけようかなぁ…で、でもぉ…んん…
「あっ…！」
えっ「っと、はい」うわっ！！ヤバっ
「あっ、あり、がとう………(ぺこり)」
「うん、大丈夫」なっ何か話さなきゃっ
「…」
行ってしまう！せっかくのチャンスを無駄にしてしまう！
「あのさ！名前、聞いてもいいかな」
「………」
考えてたのか彼はゆっくり戻ってきた
「あ、相川…友也………です……
ありが、とう、ございました…」
「…」相川友也、うん、やっぱり綺麗な名前だ…
その時、俺は初めて恋をした。
初恋は、か弱そうな、綺麗な男の子
