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トガリ  作者: 吉四六
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複数の人間に嘘を吐くって、辻褄合わせが大変

 この部屋に居る全員を背後において、俺は砕けた壁の方を向く。

 黒い瘴気に似せた炭素元素が、収束し、量子情報体から再構築されたトガリが現れる。

 漆黒の体は、牙を生やしたような外殻装甲に包まれ、巨大な蝙蝠の羽を備え、尻尾をゆらゆらと揺らめかせている。額から二本の角が伸び、その後ろに更に角が並ぶ。

 顔はあどけない子供のままだ。

 その子供の顔が嫌らしく歪み、その口から吐き出される声は、地獄の底からのものだ。

「ハハハハハハハ。ここまで追って来たか?大した胆力だ。皮を剥がされても、俺と相対するとは、貴様、人間にしては中々に俺を楽しませてくれる。」

 俺は両手をだらりと下げて、重心を体の中央において、ただ立つ。

 オルラがローデルに囁く。

「動いてはなりませぬ。彼奴は純粋に人を甚振(いたぶ)りたいだけ。ここは動かずに彼奴の気に留められぬよう、お静かに願います。」

 俺は怒りに震える声を絞り出す。

「我が身を纏いて悪行を成すこと。見捨てておく訳にはいかぬ。」

 悪魔が飛ぶ。俺に向かって。

 イズモリの霊子回路を除く、四つの霊子回路がフルに動き出す。

 俺の中で時間が凝縮されて、悪魔の動きがスローモーションへと変わる。

 悪魔の右手がブレて、粒子となって消える。再び現れた時には、既に俺の眼前だ。

 俺の左手が、粒子となって悪魔の右腕を絡め捕る。

 家具を破壊して、悪魔が背中から床に落ちる。

 悪魔の全身が消えて、再び俺の眼前に現れるが、今度は俺の姿が消えて、僅かに移動した位置で再構築される。

 その目の前を悪魔の爪が薙ぎ払う。

 俺の頭の中で演算が繰り返され、悪魔の動きが、更にスローに見える。

『俺の本気はこんなものじゃないぞ。』

 イズモリの声が、俺の頭の中で響く。

 イズモリめ、やっぱり本気でやる気だ。

 イズモリの霊子回路が唸りを上げて動き出す。

 畜生。やっぱりイズモリの霊子回路だけ特別製だ。霊子の消費量が桁違いだ。

 スローになった悪魔の動きがコマ送りのように速度を上げる。両手のクロスガードで顎を守るが、アッパーの直撃を受けて吹き飛ばされる。

 天井から元素を抜き取り、脆くなった天井に頭から突っ込む。

 派手な破砕音を立てて、天井が砕け散り、俺は屋根をぶち破って、空へと吹き飛ばされた。

 粒子となって、元の部屋に瞬間移動。

 悪魔の背後に立つが、悪魔は既に察知して、振り向きざまに右のフックを俺に叩き込む。

 左でガードしたが、そのまま壁へと吹き飛ばされる。俺は石積みの壁を四つ貫き、再び粒子となって瞬間移動する。

 悪魔の制空権外だ。

 悪魔が一歩踏み込んでくると同時に俺は粒子となって短距離瞬間移動。

 悪魔の懐に飛び込み、粒子の状態のまま、右の拳を打ち上げる。

 インパクトの瞬間に全身を再構築、カルビン化した拳を悪魔の顔面に打ち込む。

 悪魔は吹き飛ばされるが、壁に当たる前に肺から圧縮空気を吐き出し、軌道変更。先に砕けた壁から屋外へと移動する。俺は粒子となって一瞬で悪魔の前に出現、拳を打ち込み、粒子化、実体となって、蹴りを叩き込む。

 空中にて悪魔は実体化したまま、俺は粒子化と実体化を繰り返して、空中での乱打戦を繰り広げる。

 互いの一撃一撃の威力は凄まじい。

 俺も悪魔も直撃を受ければ、その箇所が吹き飛び、四散する。

 しかし、お互いに四散した肉片を粒子化させて、再構築するため、傍目から見れば、破壊と復元を繰り返す、まさに死闘のように見えているだろう。

 実際、痛覚は無効になっていないので、一撃貰う度に激痛が走っているのだが、痛覚を切ることは禁止されている。

 勿論、イズモリにだ。

 イズモリ曰く、これは、ゾーン効果と瞬間移動を使った格闘戦の実地訓練なのだそうだ。

 ゾーン効果と瞬間移動の相互影響や、タナハラによる戦闘力の向上具合を確認したいとイズモリは言った。

 そのような実証実験において痛覚を切ると、全力を出さなくなる恐れがあるため、実験効果としては満足な結果が得られないというのがイズモリの主張だ。

 悪魔の操縦はイズモリが単体で行っている。量子情報体を使用して、肉体を再構築しているから出来るのだそうだ。

 霊子そのものは俺の物を使っているから、悪魔を強制停止させようと思えば出来るが、イズモリからその手は絶対に使うなと言われている。

 互いの肉体を分解することも禁止だ。互いの身体能力と瞬間移動のみを使って格闘訓練を行う。

 この格闘訓練にノリノリなのがタナハラだ。

 タナハラは「新技に開眼するかもしれないな!」と張り切っていた。

 俺の体が石積みの壁体に突き刺さり、俺を抑え込んだイズモリ悪魔が、そのまま壁体を削りながら空を飛ぶ。

 最上階の壁体が崩れ去り、大屋根を支える石柱が圧し折れ、崩壊する。

 大屋根が木造の小屋組みごと中庭へと崩れ落ち、中庭が残骸で埋まる。

 トンナ達は流石に無事だが、怪我人が出ているのではないかと心配になる。

『大丈夫。フォローはしてるから。』

 カナデラ、流石だ。

『瓦礫の下敷きになったりしないように石材を再構築してるからね。心配せずに実験に打ち込んで。』

 一旦膠着状態となるが、徐々に俺が押され始める。霊子回路と肉体は別でも、消費する霊子は同一のものだ。

 俺が右から攻撃しようとすると、イズモリが察知し、回避しながらカウンターを打ち込んでくる。

 逆も同じでイズモリの攻撃を俺は察知し、回避してカウンターを打ち込む。

 イズモリは悪魔の身体能力で、空中でのホバリングが可能だが、俺は瞬間移動を連続発動して、空中で落下と上昇を繰り返し続けている。

 瞬間移動時には、俺は外界とシャットアウトされるから、空中における同じゾーン内での格闘は、俺が不利になる。

 それに対して、イズモリは瞬間移動の使いどころが上手い。

 全身で瞬間移動しなければならない俺に対して、イズモリは手や足などの部位だけを瞬間移動させて、周囲の状況を感知する頭部の瞬間移動は行わない。

 常に状況確認をしながら、俺の移動先を分析、把握している。

 このままでは、負けることが確定だ。

『右目だ!右目に意識を集中しろ!!』

 タナハラが叫ぶ。

 粒子の流れを見ることが出来る右目。

 これは俺の身体能力だ。イズモリには粒子を見ることはできない。

『意識は霊子の動き!霊子は粒子!意識があって、精神体が動き、肉体が動く!イズモリの霊子と繋がっている俺達なら霊子の動きを掴むことが出来る!』

 タナハラの言葉に俺は意識を霊子に向ける。

 イズモリの右手が消える直前、イズモリの体の中を青白い粒子の流れが体の中心から右手へと走る。

 これか!

 互いの肉体を分解することは禁止しているが、自分の体を分解することは禁止していない。自分の体を分解することを禁止しては、瞬間移動が出来なくなる。

 俺は胸部分を分解、胸から下の肉体が落下を始める。

 胸があったその空間をイズモリの再構築された右の拳が通り抜ける。

 胸から下を分解して、蹴りを放ちながら再構築。

 イズモリの下顎を打ち抜く。

 全身を分解。

 イズモリに組付く形で再構築。

 俺の右手はイズモリの、悪魔の心臓と重なる形で再構築させてもらった。

 イズモリを踏み台に、力一杯、右手を引き抜く。

 赤い血飛沫を撒き散らし、悪魔の心臓が俺達の霊子と共に引き抜かれる。

 悪魔と俺は組抱いたまま、元の応接室へと落下した。

 俺は、右手に融合した悪魔の心臓をそのままに立ち上がる。

 吐く息が荒い。

 霊子回路をフル回転させた所為で、かなりの疲労が蓄積されていた。

 悪魔の胸には大きな穴が開いている。

 その穴からは大量の霊子が俺の体へと流入している。

 俺は左手だけでいい加減な印を結び、目を伏せて、ブツブツと呪言紛いを呟く。

 悪魔の空いた胸に、部分的に再構築させたヘルザースを移動させる。

 何も知らない者が見たら、悪魔の胸からヘルザースが引き出されているように見えるだろう。

「おお…」

トンナの背後からローデルがヨロヨロと歩き出す。

「ヘルザース卿…」

 ヘルザースにも痛い目を見て貰わなければならない。そのためにヘルザースの四肢は欠損したままの状態だ。

 ヘルザースは悪魔であるセヌカと契約を結んでいる。

 八方塞がりの状態を認めてしまったために、心の折れたヘルザースは、悪魔の手を握るしかなかった。

 洗脳も解除され、今後は奇妙なことは考えないだろう。

 ローデルは、そんなことになっているとは露とも知らず、ヘルザースを抱き起し、揺すりながら、その名を呼びかける。

 薄っすらと目を覚ますヘルザースに、俺は近寄り、ヘルザースに呼び掛ける。

「意識は戻られましたか?ヘルザース閣下。」

 この後、意識をはっきりさせたヘルザースに対して、俺はローデルに説明した内容と同じことを話した。

 藁にもすがる想いで契約した悪魔が調伏されたため、ヘルザースはガッカリさんだが、悪魔が存在したままだと、この後、俺がヘルザース領の不作問題を解決しなきゃなくなる。

『ゴメンだな。』

『そうだねぇ。目的地と真逆だもんねぇ。』

『義理もないし。』

『強い奴がいるなら別だがな!』

 ま、自分家の問題を解決するのに、他人の命を巻き込もうと画策するってのがおかしいんだ。自分達で解決しな。

 ってことで、俺は包帯グルグル巻きのトガリに戻り、悪魔を分解、元の量子情報体に戻してから、顔の包帯を取り除き、元に戻ったその顔を晒すが、ヘルザースから敵意を向けられることはなかった。

 俺は体中の力を使い切った振りで、その場で意識を失う芝居をする。

 俺はトンナに抱かれ、ヘルザースは担架に乗せられて、それぞれが別の部屋に寝かされる。とにかく、これで終わった。

 ヘルザースとズヌークは謀反どころか、立ち上がることさえ出来ない。

 ヒャクヤは村出の嫁から解放され、テルナ族の里は戦に巻き込まれることもない。

 テルナ族は徴兵されて、西の王都へと向かわなければならないが、帝国と開戦することもあるまい。

 取敢えず、これで、元の旅に戻れる。

 俺は肩の荷が下りたことを実感して、そのまま少しの間、眠ることにした。

『うん。中々、良い実験結果が出たな。』

 そうなんだよ。こいつらが大人しく寝かせてくれる訳がないんだよ。

『おう。まさか相手の動きをあそこまで予測できるようになるとわな。』

『へえ。そんなに凄いことなの?』

『ああ。凄いぞ。俺も相手の筋肉の動きや目の動きなんかで、ある程度は予測してきたが、あれほどハッキリと予測できるなら、相手の攻撃は全く当てられることなく、こっちの攻撃は全て当てられる。』

『これって、ペンタコア霊子回路のお陰かな?』

『恐らくな。俺の霊子回路は今回の実験では使っていなかったから、俺の霊子回路も使えば、予測ではなく、予知出来るようになるだろう。』

 すまんが、本当にちょっと寝かせてくれ。

『そう言うな。これから、ちょっと現状確認をしておきたい。』

 現状確認?

『ああ。俺達はかなりの嘘を重ねてる。その嘘がバレる可能性について話し合っておきたい。』

『そうだねぇ。心が痛いよ。』

『はっはっは。嘘つけ。』

『いや。俺も結構、疲れたよ。あんまり嘘ついたことなかったから。』

 でも、何でもありの世界だから、嘘かも?って考えだしたらキリがないじゃないか?

『そうだ。したがって、この世界で信用を得ることは非常に難しいと思った方がいい。』

『そうだねぇ。力のある魔法使いならやりたい放題だからねぇ。』

『良いじゃないか?やりたい放題。気に食わないことがあればブッ飛ばせば良い。』

 おいおい、タナハラは何気に乱暴だな。

『そうか?力がある者に従う。この世界では常識にも思えるがな?』

『そうだよね。トガリも力を認められたら、貴族が敬語使ってくるもんね。』

 逆に言えば、力のある者が、その力を皆のために使えば信用を得られるってことだろ?

『そうだな。そういうことだ。』

『だからか、封建国家が成立してるのは。』

『結局この世界では犯罪行為を処罰する場合、状況証拠と人物の信用度で変化するんだろう。』

 信用できない人物だからギルティ?

『魔女裁判とか、何の根拠でギルティになる?』

 そういうことか。

『人物評価の高い人間が、あの女は魔女だと叫べば、その女は魔女だ。』

『胸糞悪い世界だな。』

 あれ?タナハラが言った、やりたい放題、気に食わないことがあればブッ飛ばせの考え方だと魔女裁判と同じ理屈になるよ?

『いや。それは…』

『いずれにしろ、この世界では人物評価と状況証拠で、ギルティかノットギルティが決まる。なら、犯罪以外でもそうだろう。状況と動機、その二つが矛盾なく兼ね合えば、俺達の嘘がバレることはない。』

 じゃあ。整理しよう。

『俺達がズヌークを救ったのはなんで?』

 半ば成り行き、偶々、ズヌークが襲われた現場に居合わせて、ヒャクヤの身を案じて飛び込んだら、ヒャクヤは手遅れだった。

『おう。じゃあヘルザースはどうだ?』

 決起することが出来なくなったズヌークのため、ヘルザースに謀反を止めさせるために話し合いに行った、だな。そしたら、ズヌークを襲ったセヌカが悪魔を召喚していたため、ヘルザースは負傷し、結果として謀反できなくなった。

『そうだねぇ。仕込みの時間が取れないから、派手に悪魔を使っちゃったね。』

 そうそう。

『ローデルのところに行った動機は?』

 まあ。主たる動機は、俺が悪魔に復讐するためだな。ヘルザース以外に謀反の首謀者がいると判明したから、その首謀者の一人であるローデルの元に行けば、悪魔と対決することが出来る。ヘルザースを助けたのは、ついでかな?

『大丈夫じゃない?説明できない穴はなさそうだよ。』

 だよな。

『タイミングよくトガリが登場しすぎていないか?』

 大丈夫だろ。ヘルザースの所には無理な移動はしてないし、ローデルには空間移動魔法って宣言したから。

『トロノア・セアリを使った理由は?』

 架空の密偵か。

 トロノア・セアリを使うことで、謀反に対する牽制になるし、あと、ローデルに俺は味方だと思わせることが出来る。

『ズヌークへの説明はどうする?』

 トロノアのことをか?

『そうだ。ズヌークはトロノアのことを知らない。どうする?』

 ズヌークには後で説明しても支障ないだろ?ズヌーク襲撃後に調査した結果、トロノア・セアリが悪魔召喚の触媒に使われたと言っても辻褄が合う。

『しかし今後はトロノア・セアリとして行動しなけりゃならないぞ?その点はどうする?』

 コルナを使えばどうだ?

『二重スパイだってことを公表するか?』

『そうだねぇ。トロノア・セアリに近づいて来たってことでコルナを拘束して、二重スパイに転身させるって芝居をヘルザースかローデルの前でやれば問題はなさそうだねぇ。』

『よし。エクソシストとして、行動を一貫していたのがよかったな。ヒャクヤだけは表に出せないが、ヒャクヤには別の獣人にでもなってもらうか?』

 そうだ。ヒャクヤを別の獣人にするってことで思い出したけど。

『何だ?』

 コルナって人化してたよな?あと、魔法も使ってた。

 獣人ってコルナみたいに人化出来ないのかな?

『そういえば理屈に合わないな。獣人に魔法が使えるってのはおかしい。』

 獣人が魔法を使えるってのが、理屈に合わないのか?

『獣人は幽子を食うだろ?だから、俺達のマイクロマシンもコルナの体内から排出されなかったろ?』

 確かに、体外に排出させろって命令がなかったら、排出されなかったな。

『体内で霊子に命令を刻んで、体外のマイクロマシンに命令を実行させるのが基本的な魔法の成り立ちだ。獣人には魔法が使えない筈だ。』

『でもコルナが使ってた魔法って呪符結界と魔法陣でしょう?』

『そうか。触媒か。』

 どういうこと?

『霊子を含まないマイクロマシンなら獣人の捕食対象にならないってことだ。』

 ふむ。

『つまり、マイクロマシン製のインクや紙なんかで物質に定着させながら、多分、自分の血液を混ぜるんだろうな。』

 成程、血液にも霊子が含まれるからか。

『そうだ。獣人が魔法を使う場合は自分の血液とマイクロマシン製の触媒が必要になるんだろう。』

『そっか、だから魔法具店でも一般向けと魔法使い用とが分けて置かれてたんだぁ。』

『そうだ。獣人と同じく、霊子回路を持たない一般人も体外のマイクロマシンに命令することはできない。だから、一般人の使う魔法具は、血を触媒にしてるんだろう。』

 じゃあ人化は?

『人化に関しては、自分の体内に常駐しているマイクロマシンで出来るだろうから、獣人固有のスペックだろうな。ただ疑問なのは、霊子回路のスペックが足りないことだ。』

 霊子回路のスペック?

『俺達がトガリの体から、トロノア・セアリの体に変形させることが出来るのは、霊子回路のスペックが高いから出来ることだ。トンナレベルの霊子回路でやっとってところなのに、コルナは簡単に人間から獣人、獣人から人間に変形してた。もしかしたら、獣人には補助的な回路、脳に何かあるかもしれないな。』

 獣人全員にそんな能力があるなら、ヒャクヤもそうすればいいんじゃね?

『人化の能力が秘匿されてる能力ならな。周知されてる能力なら意味がない。すぐにばれる。』

 そうか。そこは要確認だな。

 ヘルザースとズヌークには悪いが、足を治すのは暫く待ってもらおう。勅命が下って、カルザン帝国のから騒ぎが終われば、治してやることにする。

 でないと、元気になった途端、謀反(むほん)るぞ!とか言い出したら、元の木阿弥だからね。

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