第3話 みちし りお
彼はパトロールをしていた。周りを見渡しながら歩いている。だが何かがおかしい。あぁ、やはり彼は迷ったのである。おや?なにやら迷子になり泣いている子供を見つけたようだ。
「おや?ぼくお父さんとお母さんはどうしたんだい?」
「わかんない…」
「そうか、でも大丈夫。お兄ちゃんヒーローだからお父さんとお母さんをすぐに探してあげるよ。だからもう泣いちゃダメだ。お父さんとお母さんが心配しちゃうからね。」
かっこいいことをいっているが、彼も迷子である。
「うん…」
「ぼく名前は何て言うんだい?」
「みちし りお」
「みちし りおくんか。いい名前だ。よし、りおくん、まずは君の家はどこにあるか知っているかい?」
「うん。ぼくの家は山川町にあるんだ。」
「山川町か、よし、それならお兄さんの町の隣だ。お兄さんについてきなさい。」
彼らは3時間歩き続けた。
「おかしいな、もうとっくについてもいい頃なのに。なんでだ。」
それはお前が迷子だからである。
「お前さんたち、山川町をお探しかい?」
黒の帽子を深くかぶり、全身真っ黒の服を着た男がたっていた。
「誰だお前は?」
「俺は怪しいもんじゃないぜ」
怪しさマックスである。
「そうか。山川町を知ってるのか?教えてくれないか?」
ポンコッティンはいいやつなのである。
「いいぜ。ついてきな。」
二人はその男についていった。意外にもあっさりと山川町についた。
「あれがぼくの家だよ!」
3人はりおくんの家の前についた。
ピンポーン♪
「おたくのお子さんを連れてきました。」
「はい?うちに子供なんていませんが……?」
二人はその一言で背筋がこおった。
じゃあ今まで一緒にいた子は?………
二人が振り向くとそこにはさっきまで可愛い子供だったみちし りおくんが、身長3メートルほどの化け物になっている。
「お兄さんたちありがとう。」
化け物はそういうと二人を叩き潰した。
一瞬のことだった…