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俺が勇者?あいつが勇者?  作者: タツヤ
5/13

ハーフバンパイア

戦いは一撃で蹴りがついた、意外と早く終わって拍子抜けしていた

クリスの残骸は土と化し分からなくなった

戦いが終わると気付けばドタッと倒れた

体が全身痛い、動けない

俺はキュアの横に倒れ込んでいた

「やっと回復した」そういってキュアが体を起こした

「りゅうのすけの血美味しかったよ、とろけそうだった」キュアがそういって倒れてる俺の体に抱きついてきた

「いてててて」触られたことで激痛が走った

「ごめんね、りゅうのすけ、まだ体痛いんだね」

「どうしてこんなに体が痛いんだ?」

「私とりゅうのすけは血の契約で結ばれているの、あなたの血を飲んで私は回復し、それと同時に私の血をあなたに注ぎ込んだの、そうすることであなたはバンパイアとしての力を得た、しかしまだ完全に体に力が定着していない状態でバンパイアの力を使ったからよ」

「でもあのクリスを一撃で倒すほどの力があるなんてびっくりしたわ、きっとバンパイアの力がりゅうのすけの潜在能力を引き出したのね」

「なるほど、それで俺はバンパイアになったのか?」

「厳密にはちょっと違うよ、半分バンパイアになったの、簡単にはバンパイアのハーフね」

「それはキュアとはどう違うんだい?」

「私は生まれた時からバンパイアだから何でもないけど、りゅうのすけは元は人間だからバンパイアの血で満たすとりゅうのすけの自我は無くなりただの野獣のように本能だけで動くバンパイアではない怪物になってしまうの、だから私は丁度いいぐらいの血をりゅうのすけに注いで自我がある状態で力を手に出来たのよ」

「それは良かった、ありがとうキュア」

「えへへ、誉められたー頭撫でてー」

キュアは俺の手をとり自分の頭に乗せた

まぁ、キュアにはいろいろ助けられたからな

そのまま俺はキュアの頭を撫でた

「それで俺はハーフバンパイアになったけど人の血を飲みたくなったりするのかな?」

「それは大丈夫、私もそうだけど血はただの好物で我慢できる物、飲めばバンパイアとしての力を活性化し回復力や力が強くなるけど日常生活する上では必要無いよ」

「そうなんだ」何か安心した、血を欲して生きるなんて人間を捨てたようで何か気が乗らなかったからな

「でも、俺にも力が出来て良かったこれで魔王とも戦える、まぁ勇者からは大分遠ざかったけど」

「そうだね!りゅうのすけの力凄かった!あのクリスを一撃で倒せるなんて私の想像以上だよ、でもどうしてりゅうのすけは勇者じゃないの?勇者として召喚されたのでしょ?」

「それは俺にも分からない、召喚されたけど力は無いし勇者のしか抜けない剣も抜けなかった、だけど俺は俺なりのやり方で魔王を倒す、例え勇者じゃなくても、キュアの様なかわいい女の子の悲しむ姿は見たくない」

「ねぇ、りゅうのすけ、私はりゅうのすけが勇者だと思うよ、何故かは分からないけど、勇者の剣が抜けなくても勇者の力が無くてもりゅうのすけには初めて会った時から私にはそんな気がしてた、私はりゅうのすけに出逢えて本当に良かったと思うよ」

話している間に少し回復したらしく動けそうだ、これもバンパイアの回復能力のおかげみたいだ

とりあえず立ち上がった

「ねぇりゅうのすけこれからどうするの?」

「魔王軍は聞けば大勢力みたいだから俺も自分の軍を作る、それには魔王軍に匹敵するぐらいの力がある者を俺の仲間にするしかないと思う」

「キュア、魔王軍に匹敵するぐらいの力を持つ者達はいるかい?」

「それなら魔王軍と対立しているドラゴン軍はどうかな?ドラゴンはこの世界で最強の種族だよ、だけどドラゴンがりゅうのすけの話に乗ってくれるかは分からないよ?ドラゴンは誇り高いから」

「最強の種族なら丁度いい、まぁとりあえずそのドラゴン達に会ってみよう、魔王が軍を率いている以上俺とキュアだけでは魔王にたどり着く前に一騎当千しなくちゃならない、それじゃあ体力がいくらあってもたりないからね」

「さすがりゅうのすけ、頼りになるね!」

しかし、分からない

あのクリスとの戦いの時の助言してくれたのは一体誰だったんだろうか?

とりあえず俺はキュアから聞いてドラゴン達がいる西に向かった


ドラゴンがいるところに向かう道中町に着いた

俺はキュアと共に宿を探した

「どこに宿があるんだろうねー?りゅうのすけー?」

「とりあえずしらみつぶしに探してくしかないな」

「そうだね!あれ?りゅうのすけどこいったの?」

キュアが辺りを見渡すとりゅうのすけの姿はなかった

「いててて、どうしたの?急に俺の手を引っ張って」

俺を人気の無い路地裏に連れ込んだ少女がいた

赤いローブを頭から全身を包んでいる

怪しいな

「探しました、マスター」

「え?マスター?」

「はい、マスターです」

「俺の事?」

「そうです、ずっと探しました」

「私は賢者をしてます、ですからマスターのチームに入れて下さい」

そのまま俺の腕にひしっとしがみついて離れなかった

俺の腕には小柄だが何か柔らかい物が当たっていた

ヤバい、何かドキドキしてきた

とりあえず、知らない少女に捕まれて嬉しかったが俺の羞恥心には勝てず少女の腕を振りほどこうとすると「あっ、あん!」とドキッとする声を出していた

「マスターって意外とえっちですねー」

「ちがーう!」

この時俺は思った、面倒なのに捕まってしまったなと

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