召喚されし勇者
俺は高校二年生、高校デビューをのがし友達もいない、彼女もいない、モテない、そもそも女の子と話したことない残念な高校生活を送っている
はー、人生やり直したいなー
そんな事を考えてると人気のない歩道の真ん中にチョークで星の絵が書いてあった
誰かのイタズラで書いたのかな?まぁいいっか、気にせずその星の絵の中に入ると星の絵が目映いばかりの光を放っていた!
うわっ!なんだこれ?何かのトリック?
目を覚ますときれいな女の子が立っていた、長い金髪、透き通る様な白いはだ、青くつぶらな瞳、いわゆる美少女だった
その美少女は言った、「勇者様、召喚に応じて頂きありがとうございました、今この世界は魔王に半分支配されています。どうか世界をお救いください」
俺は何の事だがわからないが夢かー、最近このてのロールプレイングゲームをやったばかりだし美少女のお願いだ、これを断ることはできない
「分かりました、やりましょう!」
おー!と歓声が轟いた
え?こんなに人いたの?まぁいいか夢だし
「勇者様ー頑張ってー!」「期待してるぞー!勇者様ー!」
嬉しかった、俺がこんなにも期待されてる、頼られてる
「よっしゃーまかせとけー!」胸を張ってそういった
奥から冠を着けたいかにも王様がやってきた
「勇者殿、よろしく頼みましたぞ!魔王を倒したあかつきにはそなたの望む褒美を与えよう!」
「分かりました、では魔王を倒したらそこの可愛らしい娘と結婚させてください!」
美少女は少し顔を赤らめていた
「良かろう、我が娘フィアー姫をそなたの妃をしよう」
「ありがとうございます、がんばります!」
よっしゃよっしゃよっしゃー、妙にリアルな夢だけど嬉しい!
フィアー姫と結婚できる、魔王を倒すだけで
何か楽勝!フィアー姫いや、フィアーちゃん俺がんばる
「勇者様頑張ってくださいね、待ってます」フィアー姫が火照った顔で言った、ヤバい、すごいかわいい
「勇者様のお名前は何ていうのですか?」
「あ、俺はですね、りゅうのすけといいます!」
「では勇者りゅうのすけの様、魔王を倒す前にすべき事を伝えますね」
「はい!」
「まず、魔王を唯一倒せる剣、倒魔王剣を南のやまワイハ山に取りにいきます」
「はい!」何か剣の名前、ひねりないなーまぁいいか、どうせ夢だし俺の貧相な考えではこんなもんか
「次に魔王の十人の師団長、五人の側近、四天王を倒し、最後に魔王となってます」おいー、敵多すぎ、側近と四天王どっちがつよいんだよー
もうそれら全部飛ばしていきなり魔王いっちゃだめですか?
「あー、それと師団長、側近、四天王は各々部下を百人単位ぐらいいます」
いやいやいやー、敵の勢力充実し過ぎだろ
やっぱり敵多すぎやしませんか?フィアーちゃん
どうしたんですか?魔王側は求人誌でもだしてるんですか?大企業ですか?
「分かりました、で、こちらの戦力はどのような感じですか?」
「こちらの戦力は今は二人です」
「え?四人?もしかして俺も入れて二人ですか?」
「はい?そうですよ?りゅうのすけ様、こちらは何せ今まで平和だったので戦えるものがおりませんのです」
今までやってきたゲームの中でも一番戦力差有りすぎ
一番したっぱみたいな兵士おらず、一人一騎当千覚悟で行くのですか
まぁ夢だしなんとかなるかー
「ちなみにこちらの僕ともう一人はだれですか?」
「それはですね、この国の唯一の戦士であるハイネ騎士です、ハイネ騎士前え」
「はい!」出てきたのはまたしても美少女、鎧の下に隠しきれない発育の良さそうなボディの美少女だった
「勇者様、このハイネと共にこの世界の平和を取り戻しましょう」
「は、はい」
歴戦の顔に傷が着いたおっさん戦士じゃなくて美少女で本当にこの冒険大丈夫なんだろうか、心配だ、はっきりいってクソゲーな気がする
このゲーマーな俺が思うに
でも、おっさんとの二人旅じゃなくて少し心踊るな、美少女だし
「ではりゅうのすけ勇者様、ハイネ騎士、ご武運をお祈りしてます」
まぁ大丈夫か、こうての話の主人公はだいたいあっと驚く最強の能力をここにきたことで持ってるし、何より俺の夢だし、俺の悪いようにはならないだろう
俺は知らなかった、どの世界でも甘くないことを
何も知らないまま、俺の魔王討伐が始まった




