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第6話 絶望

 パーティ結成から一夜が明けた。



「さてランクが上がったことによって上位の依頼を受けることができるようになった。そこで今後は討伐依頼を中心に受けていこうと思うんだがどうだろうか?」


「別にいいんじゃないか?というか俺は戦闘がしたかったんだ!ちょうどいいぜ。」


「私も異存はありませんよ。」



 特に反対はなく今後は討伐中心になっていくこととなった。



「そういえばエミリアのランクは何なんだ?俺たちはEなんだが。」


「私ですか?私はDランクです。」


「Dランクか。僕たちより上じゃないか。僕たちよりランクが上だけど本当にいいのかい?」


「はい。一人じゃ討伐依頼も厳しかったので願ったりかなったりです。お二人の実力も素晴らしかったですし。」


「リュカは考えすぎなんだよ。もっと気楽にいこうぜ。」


「お前は考えなさすぎだと思うけどな。」



 ギルドに着くと一行はクエストボードで討伐依頼を探した。

 タイレンの森での魔物討伐依頼を確認した。

 パーティを組んでいる場合パーティメンバーの中で1番ランクが高い人の依頼を受けることができる。

 そのため魔物討伐を選ぶことにした。



「エマさんゴブリン討伐の依頼をお願いします。」


「ゴブリン討伐ですね。分かりました。この依頼対象はタイレンの森になっております。昨日話した通り調査隊も派遣しておりますので、何か不審な点があれば報告をお願いします。それではお気をつけて。」



 タイレンから少し東に行くと大きな森が広がっている。

 森は魔力が多く魔物がよく出現し、こまめに討伐しておかないと町の近くまで現れることもあるので、ギルドから討伐依頼が出される。

 その中の一つがゴブリンだ。



「そっちに行ったぞ!フランツ。」


「分かってらあ!」



 森の中を探索しているとお目当てのゴブリンが6匹出てきた。



「リュカさん!後ろです!」


「クッ!サンダー!」



 後ろからリュカを殴りかかろうとしたゴブリンをエミリアが盾で防ぎ、その隙にリュカはゴブリンを魔法で殺した。



「フランツそのまま二匹を抑えておいてくれ!僕とエミリアでまず二匹始末する!」


「任せろ!というかその間に倒してやるよ!」


「エミリア!右にいるゴブリンをバインドで縛るからその隙に斬り殺してくれ!左のは僕がやる!」


「はい!」


「バインド!」


「ハァッ!」


「ファイアー!」



 リュカがゴブリンを縛り、そのゴブリンをエミリアが斬り殺し弓を放とうとしていたゴブリンをリュカのファイアーに焼き殺された。



「フランツ大丈夫か?」


「あぁ、こっちも終わったぜ。」



 フランツは倒したゴブリンの証拠品である耳を持っていたのをリュカに見せた。



「そんなエグいもん見せるんじゃないよ!エミリアもいるんだぞ!」


「ゴブリン二匹を一人で……かっこいい。」



 どうやら恋する乙女はそんなことよりフランツの強さに感動しているらしい。

 リュカはため息をついた。



「一応討伐依頼は終わったがどうする?」


「引き上げよう。連続の討伐は肉体的にも精神的にもきつい。それに継戦出来るほどのアイテムも持ってきていない。次からはこの辺のことも踏まえて準備をしておくよ。」


「分かった。引き上げるか。」



 リュカ達は森から町に戻る途中にあるものを見つけた。4人の死体である。



「うわぁ!」


「きゃあッ」


「ひ、人が死んでいる……しかも体の原型をとどめていない。やばい!フランツ!エミリア!周囲を警戒しつつ速やかに引くぞ!」


「この人たちの遺体はどうするんだ!?」


「言っている場合か!装備から見て明らかに俺たちよりランクが上だ!俺たちじゃ対処出来ない魔物が近くにいる確率が高い!」



 その時、ドスンという大きな音ともに地面が揺れた。



「お、オーガ!?」

他の小説書いてる人たちと比べると文字数少ないけど頻繁に更新するんで許してください(;´Д`A

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