第4話 初戦闘
サブタイトルを初戦闘としようとしていたのですが初戦になっていたので修正しました。m(_ _)m
「リュカあれを見ろ!」
ピンクの髪に盾と片手剣を持った少女が四匹の狼型の魔物に襲われているのが見えた。三匹は普通の茶色の毛並みだったが一匹だけ真っ黒な毛並みをした魔物がいた。
「あれはウルフだな。一匹だけ色が違うのがいるがなんだあれは?というかなぜこんな町の近くに魔物が出てくるんだ?」
普段魔物というのは魔力が集まっている場所に集合しており、町の近くに出てくることはめったにない。
「そんなこと考えてる場合か!あの子がもうもたなさそうだ!一気に蹴散らすぞ!」
「そうだな。フランツお前はそのまま突っ込め!援護する」
「了解!」
「バインド!」
リュカが魔法を唱え一匹のウルフの体を縛った。
ウルフは突然身体の自由が利かなくなって動けなくなり戸惑っているようだった。
そこにフランツが斬り込みウルフを真っ二つにした。
仲間が殺されたのに気づき二匹のウルフがフランツに飛びかかってきた。
「おらぁ!」
「サンダー!」
フランツが続けざまに右側から突っ込んできたウルフを斬り殺し、左側から突っ込んできたウルフはリュカがサンダーを放ち仕留めた。
「後一匹だ!一気に片付けるぞ!」
「フランツ!あのウルフは普通のウルフじゃない。色が違うからきっと変異種だ!まともにやり合うな!」
ウルフは少女を標的にするのを諦めフランツの方に飛びかかってきた。
「クッ!」
フランツは身構えるがどうやらフェイントだったらしくそのまま走り去っていった。
「引いただと?不利な状況だと理解したのかあの魔物・・・もしかして知性があるのか?」
本来魔物というものは本能のままに動くもので自分のテリトリーから出てくることはない。
町の近くに魔物がいるだけでも驚くべきことなのに魔物の行動にリュカは驚いた。
「危なかったな。大丈夫だったか?」
「はい、助かりました!私はエミリアと言います。あのう、あなた方のお名前は?」
「俺はフランツ。それでこいつはリュカだ。」
「本当にありがとうございました」
もじもじと顔を赤らめてフランツの顔を見上げている少女を見てリュカは思った。
あぁ、こいつ惚れたなと。
また面倒なことになりそうだとリュカはうなだれた。
「それにしても一体なぜ魔物に襲われてたんだ?」
「それが薬草を採取していたらいつの間にか現れてどこからか急に現れ襲ってきたんです。その際気が動転して剣を落としてしまって……」
身のこなし的に少しは戦えるような感じがしていたのでなぜ防戦一方だったのかリュカは不思議に思っていたのだが武器が無ければ仕方ないなと納得した。
「なるほどそりゃ動転するだろうね。普段魔物なんか発生しない草原でいきなり襲われたんだから。しかし原因は不明ということか……とりあえずギルドに報告した方がいいね」
リュカが考え込んでいるとそれまでじっと二人のやり取りを聞いていたフランツが口をひらいた。
「考えることと話をするのは後だ。とりあえずここが安全とも限らないし、ウルフの討伐部位を剥ぎ取って帰ろうぜ」
「そうだねフランツの考えに従おう。とりあえず行こうか」
「はい」
リュカ達はすばやくウルフの討伐部位である牙を剥ぎ取ってから町に戻っていった。
その際道中は特に魔物や異変に遭遇することもなく無事に帰還した。
うむむ^_^; 戦闘描写とか難しいですね。
そしてまた短くなってしまいました(; ̄O ̄)どれくらいの長さがいいんですかね?
ここはこうした方がいいんじゃないか?とか誤字・脱字があるんだけどというご意見・感想をお待ちしています(>_<)