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第24話 指揮官強襲

東門にたどり着くと五人のみしか生き残っていなかった。

ゴードンと残りの五人もアンデッドナイト達に囲まれて危険な状態だった。


フランツは大剣を引っさげて魔物の群れに突っ込み迫り来る魔物どもを斬りながらゴードンのそばに駆け寄った。



「さっきまで全員無事だったのに五人だけだと!?」


「援軍か!助かる!クラウ含め他は死んだ。弓隊に至ってはそこにいるやつのみだ。」



全身黒い装束をした男が無言で弓を構え、矢継ぎ早に矢を放ち次々と魔物を射殺していた。

後ろからフランツを追いかけてきたリュカ達も魔物達に攻撃を開始し、劣勢だったのを一時的に押し返した。



「アンデッド系統の魔物が多いね。」


「お師匠さま。指揮官に心当たりがあるのですか?」


「恐らくアンデッドキングじゃないかな。フレア!」



アンデッド達の集団にルーネが放った魔法が直撃しアンデッド達は燃え尽きた。

しかし次から次へと新たなアンデッドが溢れ出しキリがなかった。



「フランツ様。圧倒的にこちらの数が足りません。防衛ラインを引き下げましょう。」



エミリアが苦戦しているため防衛ラインの引き下げを提案した。



「いや、敵が多いということはそれだけ指揮官が近くにいる可能性があるということだ。むしろ突っ込もう!」


「危険です!」


「多少は無茶しなくちゃ勝てないんだよ!数で負けてるんだからな!リュカ!ルーネさん!このまま俺とエミリアで突っ込んで指揮官を討つ!援護を頼む!」


「ボウズお前正気か?だが面白い!どうせこのままじゃいつか負ける!ならワシも着いて行ってやる。」


「じゃあゴードンのおっさんも頼むわ!」


「フランツ!俺と師匠で道を作る!突っ込め!」


「おう!」



ルーネとリュカは当時に自分が今現在使える最強の魔法であるファイアストームとサンダーレインを放った。

これにより魔物たちが倒れ道が開いた。

その先に王冠を被ったアンデッドがいるのが見えた。


フランツとエミリア、ゴードンはアンデッドキング目掛けて突っ込んでいき、リュカとルーネと残りの冒険者達はフランツ達の方向に魔物達が向かわないように注意を引きつけた。



「おのれ人間どもめ!よくも魔王様から預かった我が兵達を・・・こうなれば私自らが貴様らを血祭りにあげてくれよう!」


「魔物が喋った!?」


「上位の魔物には話すことが出来る魔物がいるらしいです。」


「お前ら構えろ!来るぞ!」



アンデッドナイトは剣を構えフランツに向かって斬りかかってきた。

エミリアが間に入り盾で防ぎ、そこにゴードンが斧でアンデッドキングに斬りかかった。


アンデッドキングは想像以上に素早く、ゴードンの攻撃をかわして後ろに飛び距離をとった。



「ストーム!」



そして魔法を放ってきた。

フランツとエミリアは避けることに成功したがゴードンは避けきることが出来なかった。



「クソが!魔法まで使ってきやがるのか!」



致命傷とまではいかないが大きなダメージを受けゴードンは地面に膝をついた。



「大丈夫かおっさん!?」


「こっちは大丈夫だ!自分の心配をしとけ!」



今度はエミリアが反撃とばかりにアンデッドキングに斬りかかった。

アンデッドキングは剣を使いエミリアが仕掛けてくる片手剣による連続攻撃を防ぎ、十数回剣で打ち合った後エミリアを蹴り飛ばした。


続けて魔法を放とうとしたところにフランツが大剣で斬りかかった。

しかしそれを予測していたのかひらりとフランツの攻撃を避けそのまま至近距離で魔法を放とうとした。



「ボウズ!危ねえ!」


「フレア!」



ゴードンがフランツを吹き飛ばし身代わりとなった。



「おっさん!?お前ぇ!!!」



フランツは魔法を放ち隙が出来たアンデッドキングに向かって走り出した。

アンデッドキングが応戦しようと剣を構えたがそこにエミリアが盾でアンデッドキングに向かって突進した。


アンデッドキングはバランスを崩し持っていた剣を落とした。

その隙を見逃さずフランツは首を切り落とした。



「おっさん・・・」


「どうやらワシはここまでのようだな・・・ボウズ達まだ魔物は沢山残っているんだ後は頼んだぞ・・・」


「ああ。」


「はい。」



フランツとエミリアが頷くとゴードンは満足そうに笑みを浮かべ、息を引き取った。



「おのれ人間風情が!よくもこの私を!!」


「まだ生きていたのか!?」


「私はただでは死なん!冥土の土産を置いていってやる!死ぬがいい!」



アンデッドキングの頭部から魔法陣が浮かびあがった。

そしてそこから・・・



「ドラゴン!?」


「腐敗しているように見えます。ドラゴンゾンビです!」


「エミリア!町に向かわせる訳には行かない!何としてもこいつを倒すぞ!」


「はい!」



フランツとエミリアはドラゴンゾンビに向かって走り出した。

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