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商店街〜ROUND1

 ここは何処にでもある普通の商店街の端…の筈だった。


しかし今は全く普通とは言い難い。


真夜中、得体の知れぬゲームキャラそっくりなモンスター達が警官隊と闘っているのだ。

そして何故か俺はその真っ只中に飛び込んでしまった。


「ま、まぁこいつら…雑魚モンスターだし…。」


強気ぶって独り言を呟きかけてギョッとする。

兜を被った小鬼が目を爛々と輝かせながらキャーキャーと甲高く不愉快な鳴き声をあげながら威嚇し暴れているのだ。

しかも薄暗闇の中、まともに考えてこれが恐ろしくない人間はいないだろう。


警官隊はというと、小鬼を見えている人達が必死で見えていない人を庇って防戦一方、全く頼れる気がしない。


ゲーム内では一番弱いモンスターの筈なのに…。


 絶望的な状況に思わず俯いてしまった俺は、それでも何とかならないか心の中で兄に訊ねてみた。


「ROUND1ってさ、こいつらと戦うの?」


返事は無かった。しかしここに居るという事は間違い無く戦えという事なのだろう…。


 ふと見るとさっきの呟きのせいだろうか?小鬼の一匹が俺の存在に気が付いたらしく目が合ってしまった。

棘付きの棍棒を掲げ雄叫びをあげながら迫って来る小鬼。


「う、うわぁぁぁぁ!」


もしあんな物で殴られたら間違い無く致命傷になる。

痛いのは嫌だ!こんな死に方したくもない!対策を考えろ!…こいつらの出る金斧ってどんなゲームだったっけ?


確かあれは…。


小鬼が目の前まで来た時、俺の右手に刀の様な武器が浮かび上がった。

棍棒が届く前に刀を小鬼の頭へと振り下ろす!!


金斧は武器で戦うアクションゲームなのだ。


ボコォッという音と共に倒れ込む小鬼。刃物を使ったのに不思議と何処も切れたり裂けたりしていない。

だが何かがおかしかったのか?肝心の刀はドット状に分解されボロボロと崩れ去ってしまった。


「……。」


刀を失った右の拳をぐっと握り締める。


そのまま渾身の力で目の前にしゃがみ込んでいる小鬼の頭をぶん殴った。


ー鎖骨割りー


グシャッという音と共にドットと化す小鬼。

これは中段技と呼ばれるしゃがんだ相手に有効な攻撃だ。

そして兜の上から殴ったのに何故かパンチングマシンを素手で叩いた時の様な感触がした。

(注:パンチングマシンを遊ぶ際は必ず備え付けのグローブを嵌めましょう)


続け様に両手を揃えると最奥で警官に組み付き噛もうとしている小鬼に狙いを定める。そして…。


「破竜拳んーーー!」


両手が光り、力が迸る。

それを体の前に押し出す勢いで光の弾が飛び出すと命中した小鬼はドットとなって消滅した。


「やれる!これなら!」


いつしか俺は俯くのを止めていた。

ごめんなさい悪ノリだけで書いています。

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