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悪の組織はままならない!【第二部開幕】  作者: 白洲晶
フリーヶ丘はままならない編
18/28

閑話休題3.グシオンと計算できないもの

丁京都フリーヶ丘。

住みたい街ランキング常連・スイーツの聖地として知られるこの街には──

今日も悪の組織が存在していた。


グシオンの独白です。

少しだけ、彼の内側を。

「……」

僕は無言であの時拾った金属片を見ていた。

計算しなくてもわかる。これは、危険だ。

危険だからこそわかる。賭ける価値のあるものとなるということが。

「……僕としたことが、賭けに出ようだなんて論外です」

賭けなんて計算通りにならないもの、嫌いだ。

嫌いなのに、これには何か期待してしまう自分がいる。

なぜかわからないが、これに強く惹かれてしまう自分がいる。

僕は普段通り、計算する方が性にあっている。なのに。どうしてだろうか。

「……これを使うのは、最終手段にしましょう」

そう言って僕は、その金属片を白衣のポケットへ、忘れるためにしまった。


これを取り出すことがないように。強く願いながら。


彼は何を思って金属片を拾ったのか。


次回からは第二部開始です。

お楽しみに。

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