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虚構のシスイ ~異世界に不法投棄されたおじさんは、世界の最果てに名を刻む~  作者: yagi
第二章 愛情星骸ガナグリ 第一幕 コタンカ
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01 どこかの幼子の叫び、願い

 生まれたときから空は自由だと思っていた。

 それはどこまでも広く、広く続いていて。

 空を飛び回れるぼくは、この星を自由に支配できているのだと思っていた。

 その全てはぼくの為にあるのだと。

 世界が無償の愛でぼくを抱きしめてくれていると、思っていたんだ。


 けれど今は違う。

 空には限界があることを知ってしまった。

 天井があることを知ってしまった。

 生き物が到達できない青じゃなくて、黒い空。

 深い海みたいに果てが見えない、そら


 空が自分のものでないことを知ったとき、どんなことを思っただろう。

 哀しい、だった。

 悔しい、だった。

 けれど、それだけじゃなくて。

 高揚するぼくもいた。

 知らない一面を知れたみたいで、そのそらに憧れた。


 ……なんだか、頭が痛い。

 どうにかなってしまいそうだ。

 ぼくの中に知らない気持ちが混ざる。

 知らないそらの記憶。覚えのない思い出が入ってくる。

 とても異物感。でも不快じゃなかった。


 ぼくは、ただひたすらにこう思う。

 そらが見たい。

 本物のそらが見たい。

 星が瞬く、息を飲むように暗く、底の見えないそらが見たい。


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