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04 星降る川の先にて
気がつくと、星が降り注ぐような夜空の下にいた。
満天の星空だというのに微塵も心は踊らない。
その光が、自分を照らす為のスポットライトではないことを知っているからだ。
まるで他者を本当の意味で理解しようとしなかった、いやできなかった自分に対してのしっぺ返しのように見える。
地面には冷たい水が敷かれて、音もなく流れている。
冷たいけれど、それ以上に自分が冷たい。
ああ、そうか。
僕はもう……。
考えることが億劫だった。
それくらいに疲れていた。
それくらいに僕は、過酷な環境だったのだろうか。
今はもう、思い出せない……。
そんな思考もぼやけ始める。
大きな流れの中に僕という人間が統合されていく。
やけに眠い。
心地よい気分だ。
ああ、ようやく眠れる……。
穏やかな死というのは、死んだ後に来るのか。
そう漠然と考えながら。
僕は川の流れに身を任せた。
◇ ◇ ◇
ノイズ。
『どうして』




