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妹は魔法少女になりましたか?  作者: 吉本優
5月

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11話 GW、遊ぶぞっ!





『じゃあ、今日はこれで終わりだな。GWだからって羽目を外しすぎるなよー』


 やる気のない担任の一声で、終礼はあっさりと終わった。


「いゃっふぅううっっ!! 明日からGWだぞ! 何して遊ぶか?!」


 ショージが叫びながらこちらに駆け寄ってくる。


「あたしは色々用事があるからパス。遊ぶならタクローと遊びなさい」


 ミアは手をひらひらと振り、ショージの誘いを軽く受け流した。


「俺も同じく。お前と違って忙しいんだよ」


 ……まぁ、本当は特に予定なんてないんだけどな。


「俺だって忙しいぞ!! この連休を使って全国の“聖地巡礼”するんだよ!!」


 こいつの言う聖地とは、どうせアニメや漫画の舞台のことだろう。


「我っ!! ここに来たり!!」


「うるせーよユウゲン。他の人に迷惑だろうが!」


 大音量で教室の扉を開けて入ってきたのは、名前の長い部長――ではなく、放課後はただの“ユウゲン”だ。


「それはすまなかったな。さて、GW中のオカ研の活動だが……我が忙しいゆえ、休みとする!」


 ユウゲンは親の仕事の都合で何かと忙しい。学校が休みの時は、オカ研もほぼ休業だ。


「それでだ。部員の福利厚生も部長の務めである。お前たちにこれを渡そう」


 そう言って差し出したのは、三枚のチケット。


「それ……アズマアイランドのチケットじゃない?」


 アズマアイランド――言うまでもなく、ユウゲンの身内が経営している遊園地。最近人気のスポットだ。


「フリーパスのチケットだ。三人で楽しむがよい。それではさらば!」


 ユウゲンは颯爽と去っていった。


「確かこのフリーパス、結構高いんだよな……? しかも“プレミア”って書いてあるし」


 流石金持ち。太っ腹にも程がある。


「はい、タクロー。これあげるわ」


 ミアがチケットを俺に差し出した。


「え、ミアは一緒に行かないのか?」


「行きたい気持ちは山々なんだけど、予定が合わなそうなのよ。これで月菜ちゃんと行ってきなさい」


「それなら仕方がないな。よし、俺とタクローと月菜ちゃんでアズマアイランドを楽しむか!」


「いやいや待て。何で兄妹の間にお前が入り込んでくるんだよ?」


「ちょっと待てよ! タクローたちに付いていかないと、俺は一人でアズマアイランドに行かなきゃならないんだぞ!」


 ……それはそうなんだが。


「はいはい。ショージなら一人でアズマアイランドくらい楽しめるでしょ。兄妹水入らずに首突っ込まない」


 ミアがショージの首根っこを掴むと、そのままずるずると退場していった。




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