7
抜けてる部分があったので足しといたのです。(12/17)
「クリファさん……とそっちの子は?」
「レイと申します」
受付の人に答えつつ周りを眺める。
紙が貼られているクエストボード、
他にもいくつかある受付、
強そうな冒険者達。
「レイの冒険者登録がしたいんだ」
そう、ここは冒険者ギルドという奴だ。
ファンタジーの王道、あの冒険者ギルドだ。
ぼくが街の出入りの度に誤魔化すのは面倒くさいなと思い、クリファに相談した所……
まあ、ここに連れて来られたのだ。
「いくつか質問しますね」
「受けて立ちます!」
「出身地はどこですか?」
……いきなり答えられないの来たな
「こ、故郷から出てきた旅人でぇ」
「……クリファさん」
「ジェット様が預かってる子なので」
「まあ、いいとしましょう」
ヨシ!
「戦闘経験は?」
「無いけどちゃんと戦えます!」
「戦闘スタイルは?」
戦闘スタイルねぇ……
能力隠してたら戦えないのでは?
あ、いいこと思いついた。
「この腕輪と拳です」
「……クリファ」
「ジェット様がつけてる魔道具と同じものか」
「そ、そうです!」
「なら多分こいつは戦えるぞ」
「まあ、それならいいです」
ヨシ!
「これ以上聞いても何か疲れそうなので、
はい、冒険者カード」
「ありがとうございます。友達になりましょう」
「はい?まあ、いいですけど」
フフフ、チョロいな。
「絶対になくすなよ?」
「大事にします」
カードはポケットに入れておくことにする
「じゃあ、また。ありがとうなリン」
「次、面倒なの持ってきたら殺しますよ?」
受付ちゃんの名前はリン、覚えておこう。
「ほら、行くぞ」
「あ、ちょっと待ってください」
「ん、まだなんかあるのか?」
ぼくはもう1つここでやりたい事がある。
「みなさーん、ぼくは新人冒険者のレイです!
とりあえず友達になりましょう!」
「面白い新人つれてきたねクリファ」
子供のような声の主が上から落ちてきた。
「あ、スペードさん」
スペードと呼ばれた女性は茶髪で小柄。
そして、腕がなかった。
代わりに髪と同じ色の羽がそこにはあった。
よく見てみると足も鳥のそれである。
「もしかして飛べるんですか?」
「もちろん飛べますよ!」
「おー、じゃあ物を持つ時は?」
「足だね!」
「不便そうですね」
「そうそう面倒くさいんだよねぇ、
足で持つのにも慣れたけど」
「じゃあ、友達になりましょう」
「もちろん!お前らもそれでいいよなっ」
それに対していろいろな所から声が上がる。
「おう、姉貴の友達は俺らの友達だ」
「そうだな」
「当たり前だよなぁ」
ちなみに騒ぎすぎてリンさんに怒られた。
「この街はまあ、こんな所かな」
「みんな優しくていい人ばかりでした」
「この街は平和だからな」
クリファがぼくのために新しく服を買ってくれたし、
お店の人がただでくれた謎の果物は美味しかったし、何よりたくさん友達ができた。
歴代の勇者が信仰対象の教会があったりしたのは結構びっくりしたけどね。
そういえば、被検体っぽいのにこんなに堂々と出歩いていいのだろうか?
まあ、適当なブラインが悪いってことで。
「ジェットさんの所に帰りましょうか」
「そうだな、さっさと……」
「キーン」
剣の交わる音にクリファが言葉を止めて駆け出す。
「レイ覚えとけ、この街で喧嘩はご法度だ」