表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者ts吸血鬼の狂生計画  作者: 風見 黄鵝
平和の街『アヴァン』
5/24

4

 研究所の外は森だった。

 秘境ってやつかな?


「……トモダチハ?」

「いや、知らねえよ」


 ぼくは膝から崩れ落ちた。


「あー、近くの街に行くか?」

「ガバッ」

「お前、いつもそのセルフ効果音やるのか?」

「ブライン、ありがとうございます。

 この恩は一生忘れません」


 チョロいな


「これ、もしかしなくてもハメられたか?」

「チッ、流石に気づいたか」

「おい、聞こえてるぞ」

「ブライン、街へ行きましょう」

「はぁ、分かったよ。

 ちょっと待ってろ、準備してくる」


 やっぱりチョロかった











 ブラインに右手と左手に腕輪をつけられる。


「なんですか、これ?」

「右手の腕輪が勇者の能力、

 左手の腕輪が吸血鬼の能力を封じる腕輪だ」


 つまり、拘束具か。


「まあ、いいでしょう」

「おい、お前勘違いしてるだろ」

「何を?」

「今から行くのは人間の街だ」


「……?」


「そのままだと捕まるぞ」


「……!」


「なんなら、吸血鬼だから殺されるな」


 そういえば我々は人類の敵でしたね。

ぼくは能力を封じたらただの人間になるってことね。


「ブラインはどうするんです?」


 ブラインだって吸血鬼のはずだ。


「俺は仮面とフード被れば余裕よ」

「それはフラグですか?」

「ていうか俺は何度も行ってるんだよ」

「ふーん、なら行きますか」

「ついて来い、はぐれんなよ?」


 そうして、初めての遠足が始まった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ