私の視界 第5話 【お詫び】
前話で生きづらい部編は一旦終了としましたが、色々思い出すうちに忘れてしまっていたことを思い出しました。
また、当時のメンバーの固定ハンドルネームをそのまま記載しておりましたがご迷惑がかかってはいけないので一部変更しております。
理由は後ほどお話します。
変更前:かに○○くん
変更後:かにくん
私は中々イラストの有償依頼を頂くことがでず悩んでいました。
「そこまで自分の絵って魅力が無いんだろうな」
クオリティや画風意外にも、普段のTwitterへの暗い内容の投稿から見る人を不安にさせてしまっている自覚はありました。
いい加減いい歳で大人にならなければいけませんし、何度もそういうのは止めようと葛藤しました。
ですが私は昔から嘘をつくのが好きではなくて、そういう歪んだ考えを知ってもらった上で、それでもいいよと仰る方にご依頼を頂きたいという気持ちも強いのです。
「この人、こんな人だったんだ…」
あとから本性を知られれば、そうガッカリさせてしまう不安がありました。
そんな中、初めてイラストの有償依頼を頂くことができました。
好きなアイドルさんの記念すべき生誕お祝いイベントに使用されるイラストで、
ファンの方が運営陣に許可を取られた上で企画された壮大なイベントでした。
嬉しい反面、正直私には荷が重いと感じました。
私もその方が好きで関わりたい気持ちがいっぱいでした。
しかし私はライブイベントなどに一度も参加できたことがなく、正式にご活動を応援できたことは一度もありませんでした。
「サブスクで曲を聴いてもらえるだけでもありがたい」
「無料配信で漫画を読んでもらえるだけでもありがたい」
そのようにクリエイター達は言いますが、実際広告収入なんて微々たるものですしきちんと商品を購入してくれるファンの方々がいなければアーティスト活動を続けることができません。
学生さんであったり、生活が窮困していたり、自由にお金を使える環境でない方は多いです。私もあまり自由に出費ができないので、応援したいのにできないその気持ちがすごくよく分かります。
しかし一クリエイターとして活動者側の状況も理解しているつもりです。
ファンと正式に名乗れる立場ではない私が、大切なイラストを担当してもいいのか?
参加される皆様が、不快な気持ちにならないか?
やはり不安であったため企画主催者様に確認を取りました。
快いお返事を頂き、無事参加者の皆様の力で企画は大成功しました。
イラストも衣装のご指示を頂き、かなり自由に描かせて頂きました。
緊張感が走り、人生で1番時間をかけた作品でもありました。
憧れのアイドルさんと企画制作物が並んだお写真は、とっても素晴らしかったです。
「いつかライブイベントに参加して、ご挨拶したいです!」
私は企画主催者様にそうお話ししましたが、その約束も果たせていません。
かにくんは、そのアイドルさんの大ファンでした。
かに○○と言うのはその方の以前の愛称であり、無関係であるご本人様にご迷惑がかからないよう訂正しました。申し訳ありません。
企画にご招待頂いた時、当然かにくんの存在が脳裏に浮かびました。
(私がこの企画に参加することで、またかにくんの居場所を奪ってしまうのでは?)
私なんかよりファン歴の長いかにくんが知れば、あまりいい気がしないのではないか。
そう思いました。
しかし私はその可能性に気付いたら上で企画に参加しています。
何らかの形で私の名前がかにくんの目にも入っているかも知れませんし、そうなると2度も嫌な思いをさせてしまったことになります。
本当に申し訳ないです。