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第1話(読む価値有りません

いらっしゃい

(本編のストーリー前です)

「神様!僕はもう…!」

目の前に居るのは現、人間界、魔物界共に最強の魔王。

魔界を模した何も無い空間に放り込まれて900年余り……。

やっとの思いで気配遮断を習得したばかりです。

気配遮断程度では魔王の暗殺は不可能なのは当然ですね。魔物界には暗殺に長けたプロフェッショナルがわんさかいます。それらを相手に寝ぼけながら勝利する魔王に勝てると何故思ってしまったのか。

世界最強という僕のチート理想が高すぎた。

「どうした?乱れておるぞ」

魔力遮断の真っ最中。

髪の毛からも魔力は流れている。

それが意味する最悪のパターン。

うぶ毛はもちろん細胞1つ1つから外に向かって魔力が流れているのだ。そのおかげで当然のように魔法が使えるらしい。その利点を消し飛ばして余りある魔力遮断とは…しかし隠密系チートの足掛かりが魔力遮断を覚える事で作れると言う。

魔力の流れを内側に向けて暴発しない様に消費し続ける。細胞1つ1つを意識する。髪の毛1本から足の爪の先を意識して魔力の流れを同時に変える。

内側に向いた魔力で体が弾けない様に魔力を消費する。具体的な消費方法は意識の加速と五感の強化並びに筋肉の補強。もちろん魔力が表に出てはいけない。

普通であれば、魔力遮断を習得するのは人間では不可能に近いと言われた。確かに80年掛けても習得は不可能だろう。

だが!俺には無限に時間がある。

意識を強化すると時間にルーズになる。

1秒が10秒に感じられるのだ。単純計算で0.1秒の世界で数年生活している。

まだ習得には至っていない。

「気を抜かなければ完璧なのだがな」

その言葉を聴いてから60年余りで魔力遮断を扱える様になった。

さて、諸君お待たせ……チート能力の習得の条件が満たされた。長かった。

「空気中の魔力で、加速した意識についてこい」

その修行は気配遮断とは真逆の魔力を周囲に展開するという意味の分からない修行法だった。

もちろん魔力の扱いには多少自身はあった。

「無理です!純度100%の魔力を扱えなんて!」

ハッキリいってむちゃくちゃです。

今までは耐えてこれました。

さて、今までは自分の何かをどうにかする修行だったのです。だから可能だった。

しかし!「魔王様!無理です!自然界のしかも純度100%の魔力を己の魔力と等しく操れは不可能でふっ!」

反応できない速度で殴られた。

「……やります」

周囲に自分の魔力を充満させて濃度を薄めていく。

すると少しずつ自然界の魔力が侵食してくる感覚が顕になってくる。

自然界の魔力を己の魔力で取り込もうとすると呆気なく自分色に染まってしまう。

不可能です。純度100%なんて…1%も許されない。

「息を吸うように出来れば合格とする」

さて、これから地獄が天国に思える日々が始まる。

お疲れ様でした。

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