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八話 梅雨になる

いつもどおり夜乃と登校して一緒に昼食をして、一緒に下校してそんななにも起きない日を続けていた。


朝、少し寝ぼけながら、

俺はテレビをつける。


「本格的に梅雨に入りました」


アナウンサーの人は言っていた。

そうなんだ。

特に気にするようすはなく、俺は朝食など登校するまでに準備をしていく。




「ピーンポーン」


準備が終わるころには家のチァイムが鳴る。

俺は荷物を持ち、登校することにした。


「おはよう、鉄冶」

「おはよう、夜乃」


推しは眼福だそれを朝から見れるなんて素晴らしいことだ。

夜乃は寝癖があるが気付いてないのでまたそれも可愛い。


俺と夜乃は登校をしていく。 

少し雑談などをしつつ歩いていく。楽しいのだが、梅雨に入ったなのだろうか少しジメジメする。


俺は校門前までに来ると、


「夜乃、寝癖ついてるよ」

「え!」


夜乃は手で髪の毛を触り、確認すると、直していく。


「鉄冶、気付いてでしょ」

「俺も今気づいたところ」


「嘘ね」

「なんでわかった?!」


あ、失言した。夜乃も気づいたみたいだ。


「いつから気づいたの?」

「家の前で会った時から」

「もう、鉄冶」


ポカポカと俺の背中を叩いてくる。

痛くはない。これがカップルがイチャイチャしているということだ。

俺が見れば憎むけどな。見るのではなく行なっている側だから気分はいいが。

そして下駄箱につき、


「また昼食の時な、夜乃」

「わかったわ、鉄冶」


先に夜乃は行く。バレないための対策だ。

俺はゆっくり教室へ向かう。

ニ、三週間前ぐらいにショッピングモールで研信と佐々崎さんを見かけたが、次の日はそのことは話題にしなかった。

どういうことだ?


そう思い、歩いていると、


ドン


誰かとぶつかる。


「ごめんなさい」


俺は先に言う。こういう時は先に言うのが鉄則だ。

そして俺はぶつかってしまった人を見る。


六道さんだと!

なんで普段なら研信とかと一緒に居るはずだ!


「私こそ、すみません、急いでいるんで」


俺の横を急いで通り過ぎて見えなくなる。

俺は?となるが教室へ歩を進めた。

俺が教室をつく頃には六道さんは戻っていた。

どうやら数分だけどこかに行っていたな。

俺は着くとすぐに荷物を片付け、机にうつ伏せる。

そして研信のグールプの話を聞く。


「そういやその「エゴイスト」の会長が偽名だがわかったってニュースでやってたな」

「本当なのか、研信?」


走は少し驚いて聞いている。

走は「エゴイスト」の会員だから本当なのか気になるのは普通だろう。


「ああ、確かgiveという偽名だったはず」

「そうなのか」


走は動揺して言い、


「「そうなんだ」」


六道と夜乃の声が重なる。


「いま、うまいこと揃ったね」


佐々崎さんはツッコミを言う。

俺は走のことを一瞬だけ見た。

走は本当にそうなのか!と驚いているように見える。


ストーリーがおかしくなってきているのか?

だってgiveという名前はゲームでは出てこない。

ん?となるが、


「キーンコーンカーンコーン」


いつも通り油断した時に学校中に響渡るチァイム。


研信のグールプは佐々崎さんは自分のクラスに戻っていく。

椎葉さんと恋は今日は来なかったな。


ガラガラ


主担任が入ってくる。それに合わせて室長が、


「起立!」


「礼!」


挨拶をする。

俺は早く昼休みにならないかなと思いながら午前中の授業を受けた。










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