プロローグ
「私、宮原いちか。どこにでもいる平凡な中学二年生。家族はパパとママとお兄ちゃんとお姉ちゃんがいて、私は末っ子。昨日の夜見た夢の中で知らないお兄さんが私に話しかけてきたの。私に魔物を退治してほしいって頼んできたけど、理解が追いつかなかったから無理だって言ったわ。そしたら、私も魔物に襲われるって言われて…怖かった。でも朝目が覚めたら夢で安心したの。今日も何事もなく平凡に暮らしていけると思っていたんだけど、最近起こった失踪事件をきっかけに次々と起こっていて私も巻き込まれないか心配だったわ。怖い噂もあったけど、気にしないで登校していたの。でも、まさか私が帰り際に事件に遭うなんて…」
いちかはこう考えていたが、みんなもどこかで怖い噂を耳にしたことはないだろうか。神隠し、超常現象…もしそんな怖い噂が本当になったとしたら、耐えられない恐怖に襲われることだろう。今回はそんな恐怖に巻き込まれた少女が退魔師となって妖魔と戦うお話である。
大学の講義とアルバイトで書く時間が少ないながらも何とか投稿にこぎ着けました。当初は第1話から公開する予定でしたが、書いていく中で内容や順番の変更が発生してしまい、色々あってプロローグから公開することにしました。第1話の内容を単純にまとめる形となりましたが、第1話の公開を楽しみにしていただけたら幸いです。