表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/52

第46話 ふわふわの星の生き物が連れてきたのは?

ふわふわの生き物たちはどこへ誰を迎えに行ったのでしょうか?

ふわさんの指示で迎えに行ったふわふわの生き物たちが、その人物を連れて時計台に到着しました。


時計台の最上階に入ってきたのは火星の王様と王子でした。二人に会った事があるのはバード教授とルビーだけです。ふわさんが火星から到着した王様に「わざわざお呼びだてして申し訳ありません。遠いところまでよく来て下さいました。お会いするのは初めてですね。私はふわふわの星のふわと申します」と挨拶をしました。火星の王さまは「あなたがふわふわの星の総指揮者でしたか。ふわふわの星は知っておるが、私が自分の星から出るのは初めてですからね」と言いました。

火星の王様に初めて会った七海でしたが、ふわさんの言ったように悪い天使に加担して地球に害を与える人のようには見えませんでした。そして「こんにちは、火星の王様。火星ってどんなところなのかしら。行ってみたいわ」とはちきれるような笑顔で言いました。

「おやおや、この素敵なお嬢さんは地球人かね?火星へご招待しますよ。火星の地上には何もないがね」と言いました。するとルビーが「でもね七海、火星の地下にはすごく美しい街があるんだ」と七海の肩に乗り耳元で話すと、火星の王様をキリッとした顔で見ました。ルビーは地球の時間を戻して青い夕陽にしようとした火星の王様を警戒し、誰にでも良い見方をする七海を守っているかのようでした。

しかし、なぜ火星の地上には何もないのでしょうか?


火星の王様とルビーの話しを聞いていたショージ博士が「火星の地表は粉塵があって昼間は空が赤というか錆色だそうですが、火星では地上で住むのが難しいのでしょうか?」と王様に聞きました。すると王様の後ろにいる王子が答えました。「どなたかわかりませんが、その通りです。僕の星は大気も薄いですし、地表には水もありませんので地上で暮らすのは無理なのです」すると「なぜ生物、いや君たちが火星で暮らしているのかね?」とショージ博士は真剣な顔で聞きました。「私も地下に街があった理由を聞きたいと思っていたよ」とバード教授が言いました。さすがに科学や生物の博士と教授です。

火星の王様は「実はもう何億年も前の話しだが、火星は地球と同じように大気も薄くなく気温も低くはなかったのですよ。しかし、ある時突然に太陽からの風が少しづつ強くなっていった。それで地下に街を作り出したのです。地下は大気もあったのでね。ただ光がなかったので我らの祖先は人工的な光を作る事に成功した。地下には植物も生えるようになり地下の街に住むようになったというわけです」と悲しそうに言いました。


ショージ博士は「そうでしたか、それで地下に住んでいる理由がわかりました。火星の人々は生き残るための様々な高い知能を持っているのですね。素晴らしい」と驚嘆して火星の王様に敬意を表すかのように握手をしました。

「なんと言うことだ!地球の人々はお嬢さんやこの方のように親切で礼儀正しいのだろうか」と王様が言った時「火星の王様、あなたは悪い天使に地球に住む人間にどのような事を言われたのですか?地球に住む人々について貴方に嘘を話して聞かせたようですね」とふわさんが言葉をはさみました。

「悪い天使?たびたび私の部屋に現れるようになって悪い地球人の話していたのが悪い天使だと?」と王様がふわさんに言いました。

どうやら悪い天使は火星の王様のところに現れては地球の人々の事について嘘を語り、王様を騙していたようです。

火星の王様は七海やショージ博士に会い、自分が悪い天使に騙されていた事に気がついたのでした。

ふわさんは火星の王様を地球に呼んだ事、何よりも素直な七海と礼儀正しく冷静なショージ博士によって火星の王様が悪い天使に騙されていたと気づいた事に少しホッとして微笑みました。


火星の王様はこの後、驚くべき事を明かします。何が明らかになるのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ