表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/52

第4話 ネコが七海のもとへやってきた

帰宅すると七海はいつものように窓を開けて空を見上げました。今夜は月も星も見えません。ため息をつき、窓を閉めようとした時「にゃーん」と小さな鳴き声が聞こえました。「朝のネコかしら」と七海は外に出ました。

アパートの裏へきた時、小さな鳴き声が聞こえましたが、暗くて姿が見えません。夜の風は肌寒く自分の部屋へ戻ろうと歩き出した時「にゃーん」と鳴き声が聞こえました。後ろをついてくるネコに気がついた七海は立ち止まり、「お家はどこなの?お家へお帰りなさい」とやさしく言いました。ネコは首をかしげて七海をじっと見つめると、走って闇の中に消えて行きました。


どこのネコさんかわからないけどお家に帰れたかしらと思いながら布団に入りました。うとうとと眠りかけていた時です。「にゃんにゃん」と今度ははっきりと鳴き声が聞こえます。眠い目をこすりながら窓の外を覗くと、先ほどのネコがベランダで座っています。戸を開けるとそろそろと部屋の中に入ってきました。ネコは布団の上に座りました。「仕方ないわ、今夜はここに泊まっていくといいわ」と七海は布団に入ると、疲れていたのかすぐに眠りにおちていきました。


その日からネコは七海が帰ってくる時間にアパートのベランダにやって来るようになりました。誰も待っている人のいないアパートに帰ることはなくなりました。今日も帰ればネコが待っていてくれる!と思うとうれしくて仕事が終わると走ってバスに飛び乗ります。そんな日々が続き、七海とネコはどんどん仲良くなっていきました。


毎日来てくれるネコに名前をつけなくてはと、七海は思いました。「どんな名前がいいかしら?ルビー、そうルビーがいいわ」とネコの顔を見ながら言いました。なぜルビーにしたのかわかりませんでしたが、とっさに思いついたのがルビーでした。「ルビー」と呼ぶたびに何だかなつかしい響きに思える七海でした。


ある日の休日のことです。仕事がとても忙しかったためか、七海は部屋の掃除を終わると、うとうと眠りにおちていきました。


さあ、ここからがルビーと七海の不思議な世界へのスタートです!どんな不思議な世界が七海を待っているのでしょうか?






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ