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第24話 オッティが降ってきた

雪と共にふわふわと降りて来たのは、やはりオッティでした。ルビーは自分専用の扉を開けて声をかけました。「オッティ、どうしたの?雪が降ってきたのに」オッティはさしていた傘を閉じながら「久しぶりですね。初めて雪が降った日は特別の任務をすることになっているのです。芽を出したドングリたちが病気にならないような雪かを調べるのです。最近の雪は色々有害な塵が混ざっていまして。今回は何とか大丈夫のようでホッとしました」

オッティがそう言い終えるのが早いかルビーは「オッティに聞きたい事があって」とあわてて言いました。「そうでしたか。すぐに帰ろうかと思っていたのですが、お二人がどうしているかと気になってお寄りして正解だったようです。聞きたいことは大体の想像がつきます。キツネのことでしょう?」ルビーはオッティが自分が聞きたいことを言い当てたことに驚きました。オッティは「ルビーさんには話しておきましょう」とため息をつきながら話し始めました。


キツネの父親、つまりキツネの王様はオッティのご主人様と古くからの知り合いでした。キツネの王様は結婚し、男の子が産まれました。そう、キツネの王子ヤンベルトです。王様もお妃様もとても良い人でしたが、お妃様は我が子ヤンベルトを甘やかして育てたようです。やがてヤンベルトは手がつけられないほど、あまのじゃくで誰のいうことも聞かないキツネに成長しました。王様はそんな我が子を憂いていたそうです。しかし母親であるお妃様は大人になったヤンベルトをまだ可愛がり甘やかし続けました。

ある日、突然ヤンベルトがいなくなりました。この宇宙全体の造り主である方が時空の狭間にヤンベルトを移したからでした。


オッティのご主人様が寝ていた時、宇宙の造り主である方に仕えている一人の人が現れて、キツネの王子が時空の狭間に移されたこと、元の場所に帰るためには心を入れ替えなけれはいけないことをオッティのご主人様に伝えました。そしてオッティのご主人様にキツネの王子が心を入れ替える手伝いをしてほしいと言いました。ご主人様はキツネの王様にその人が言っていたことを話しました。

そして1番信頼しているオッティを呼び、古い親友であるキツネの王様のために、キツネの王子が立ち直るように助ける役目を与えたでした。


さて、オッティはどのようにしてキツネの王子ヤンベルトの心を入れ替えさせようとしたのでしょうか?

この続きはキツネと会っている七海が時空の狭間から帰ってくるまでにお話しすることにしましょう。

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