第一章
カイン=16歳の少しかっこいい男性。基本スキルを極めている。(カ:) ミロル=カインの弟でまだ10歳。兄に甘えている。(ミ:) 店員=マッチョで怖い顔をしているが心優しい(店員:) 謎の女=???(謎の女:)
ミ: 「たりゃー!!そりゃー!」
弟のミロルはいつものようにスライムと戦っていた。それをミロルの兄のカインは横から見守っている。
ミ: 「兄ちゃん無理だよこんなに強いモンスターを倒すって…」
カ: 「大丈夫だよ、絶対にたおせるからもうちょっと頑張って!ファイトー!」
カインはミロルを応援したがミロルは「無理だよ」としか言わない。カインは少し面倒くさく感じてきた。
カ: 「わかったわかった!兄ちゃんが倒すから見ろよ!」
カインはスライムに「鉄槌」という技をかました。スライムを思いっきり吹っ飛ばした。
ミ:「兄ちゃんすげー!!なんであんなに強いモンスターを倒せるの!?」
カ:「強くなればわかる」
ミ:「え~教えてよー!」
カ:「いいや駄目だ。お、もうこんな時間だ。これから俺は勇者になるために出かけるからいい子にしてろよ!」
ミ:「え~もう行っちゃうの!?ま、いっか!じゃあね兄ちゃん!!」
こうしてカインは勇者になるため旅へ出た。
べテンスキー村
ベテンスキー村についたカインはすぐに異様な空気を察知した。この村は静かすぎるし村人たちは死にかけのような顔をしていた。カインは早速ベテンスキー村へ行って武器屋に入った。ここの武器は全てアポロイド鉱山の鉱石の素材を使っていた。
アポロイド鉱山はベテンスキー村の近くにある鉱山だ。そこにはいろいろな鉱石があり、なかには希少価値のある「メタルグリーン」というものもある。そのメタルグリーンをとれるのはこの鉱山しかないらしい。しかし、時がたつとともにこの鉱山は魔物の住処となっていった。特にこの鉱山に住むボス的存在の魔獣「グリフォン」がいるため鉱石がとれなくなっている。
店員:「何かほしいものあるか?」
顔が怖い店員さんが言った。
カ: 「じゃあこの武器ください!」
店員:「お、目が高いなあ!この武器を知っているのかい?」
カ: 「え、知りませんけど」
店員:「あ、そうなんだ…」
カ: 「俺が選んだ手袋みたいなやつに何かあったんですか?」
店員:「まあな。お前にだけこの武器のことを教えてやる。この武器はこのベテンスキー村の勇者が使っていた代物で、さまざまな魔物を退治し、ベテンスキーの人々の暮らしを豊かにしていった。しかし、突如と現れたグリフォンとその手下によって食い殺された。彼は人々に元気を与えるためこの鋼鉄手袋を私たちに授けた。誰かがグリフォンを討伐してくれるのを信じて…」
カ: 「なるほど、だからこんなに血が錆びついているのか。不思議だなぁと思ったよ」
店員:「それで、買うのかいこの武器を」
カ: 「もちろんだ。この手袋みたいなやつでグリフォンとやらを倒してやる!」
店員:「おお!ありがとう!!じゃあこれも持って行ってくれ!」
すると店員はお弁当と500000ジェニーと革鎧をカインに渡した。
カ: 「いいんですか!?こんなに!」
店員:「ああ!グリフォンを倒してくれるのならいくらでも渡すぜ!ちなみにその武器は勇者の鋼鉄手袋というんだぞ」
カ: 「おう!よっしゃ行くぜ!この村の未来を俺は変えるぜ!!」
カインは「勇者の鋼鉄手袋」をはめ、ベテンスキー村を恐怖のどん底に陥れた魔獣「グリフォン」を討伐しに出かけた。
?: 「ちょっとまったー!!!」
カインは謎の女にいきなり肩を掴まれた。
カ: 「なんだよ急に!危ないな!!」
謎の女:「あなたまだ弱いからここに案内するわ!」
すると謎の女はなにかの広告チラシをカインに渡した。
カ: 「勇者協会?」
謎の女:「ええ、あなたとあのマッチョな店員との話は盗み聴きしたわ。むしろそっちのほうが良かったかもしれない。」
カ: 「俺が弱いからか!?」
謎の女:「そうよ!グリフォンを倒すなんて10年はやいわ。だから勇者協会で一から鍛えなおしなさい!」
謎の女はカインにそう言いどこかへ行った。
カ: 「勇者協会かぁ。行ってみようかな?」
カインは目的を変更して勇者協会へ向かった。
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