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〜2つのゆうき〜  作者: kqzvki
【谷 勇記】
8/11

【『勇記』の過去。〜不安〜】

昨日の誕生日から一夜明け今日は久しぶりに美妃と2人っきりでデートに行く。あまり勇記は感情を表に出さないタイプだが、久しぶりというのもあってなんだか気持ちがウキウキしていた。


『うっし!久しぶりにデートしましょうか美妃さん!』


『行きましょーーーーう!』

美妃は嬉しそうに返事をする。


『2人とも楽しんでこいよ。俺はバイトだからそろそろ行くわ!勇記!また遊ぼうなっ!』


良樹はそう言い残してバイト先へ行った。


『俺らもそろそろ行こうか。』


2人は家を出ると電車に乗った。


『今日はどこ連れてってくれんの?』


『今日はねー、私の通ってる大学を少し見物しまーっす!』


『いいねー、そういえばその持ってるかばん何?重たそうだけど持とうか?』


『あ!ううん、いいよ。大丈夫。』


『ふーん。わかった。』


しばらくして美妃達の通う大学に着いた。


『テレビでたまにCM見たりしてたけどやっぱでけーなー!!』


勇記が学校に見とれていると、


『はい、どーぞ!お弁当!実は早起きして作ってましたー!』


『だから今日と明日の天気予報雨なんだ。傘持ってきててよかった。』


『あー、いらないんだ。よし。私が2つ食べよう。』


『すいません。お願いです。そのお弁当をどうかこの俺に譲ってください。アーメン。』


『出たアーメン。(笑)はいっ、あそこの公園で食べよっ。』


2人は陽当たりのいい芝生の綺麗な公園でお弁当を食べ始めた。


『うん、おいしいじゃん。見た目も綺麗だしさすが一人暮らししてるだけの事はあるね。』


『でしょー、いつもこの公園で友達とお弁当食べてるよ。良樹もよく一緒に食べてるし。』


『そーなんだ。最近良樹と仲良いんだな。前はあんまりだったのに。』


『まぁね。やっぱこっち来たばかりで唯一の知り合いが良樹だけだったからさ。色々面倒見てくれて助かった事もあるんだよね。』


『それならそれで俺も安心した。知らない奴より良樹が美妃と一緒にいてくれてるおかげで離れてても少しは気が楽になるなし。頼りないけど。(笑)』


笑いながら勇記が言うと、


『良樹は頼りがいのあるいい人だよ!』

と言い美妃は少しムッとした表情になった。がすぐに普通の表情に戻った。

『あ、なんかごめんね急に。私ちょっとトイレ行ってくる!』


『おう、、、、わかった。』

なんだろう。なんとも言えないこの感じ。昨日感じた違和感、やけに最近仲の良い2人、そして良樹の事を馬鹿にすると怒る美妃。まさかとは思うが勇記の心にはある不安がよぎっていた。







『、、、浮気、、、じゃないよな。』

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