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鬼
親の仕事の都合とかにより、
俺は坂木村に引っ越すことになった。
「藤原杵築です。よろしく。」
まあ学校と言っても、1クラス10人もいないところだ。
先生が「雅木さんの隣に座ってね」とその雅木さんとやらを見て驚いた。
まあかなり失礼なのは百も承知だが、似てる。
『鬼』に。灰色のフサフサの髪の毛が。
俺が雅木さんの隣に隣に座ると、
雅木さんはこっちを見てにこっとほほ笑んだ。
「雅木風夢です。よろしく」
風夢・・・か。何かどっかで聞いたことあるなぁ。
ま、いっか。
とかいろいろうだうだ考えているうちに授業が終わった。
なんだかいきなり話しかけてくる女子2名と雅木さん。
「鈴金銀欟です。」
「鈴金金欟です。」
どうやら双子らしい。どうりで似てると思った。
鈴金さん達と近所の博物館だかなんだかに行くことになった。
さーて何が起こるのやら。