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春の番人

掲載日:2026/04/25

コロン様のイラストを元に書きました。

 雪融けは、春が大地から冬を剥がした証。


 寒気から解き放たれた山々と木々は、雲を割る陽光を受けて雪を洗い流した。


 混じりけの無い冷たい水が河川を下りながら世界を潤し、流れに逆らって昇る魚たちは故郷を目指す。


 太陽の下の温もりの中で鳥が、獣が、人が道を行き交い、獣臭あるいは薫風を吹かせ命が巡る。


 昼は膨れて伸び、夜は縮んで(せば)まる。


 その分、影が濃くなり闇は深淵に染められた。


 春の本質は混沌。


 生死で世代が回る。


 誕生、死亡、成長、衰退、開始、終局。


 季節の巡りが生む摩擦で、摂理が曖昧になる。


 濃い影の底の深淵が蠢く。


 混沌の季節が曖昧にした『死』が、覆る。


 悔恨、羨望、憎悪、絶望、呪詛が『死』に輪郭を与えた。


 暴力の形をしたソレは、芽吹く命に向けられる。






 だが。






挿絵(By みてみん)






 『曖昧』を正す番人がいる。


 番人の運命(さだめ)は牡牛座。


 一対の角は厳かに光り、鎮魂の歌を鳴らす。


 摂理は法則に従い、『曖昧』は正され、秩序が取り戻された。


 番人は春に芽吹く命に微笑みーー

挿絵(By みてみん)

コロン様作、牡牛座です。


ハリケーン●キサーとか言わせたら訴えられる気がしたので断念しました。


今回頂いたイラストの著作権はコロン様にあります。無断転載や模写の公表は著作権侵害となります。AIへの取り込みは禁止します


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― 新着の感想 ―
春の本質は混沌…むかーし若かりし頃(あったんか)近い文章(覚えてないたぶん小説の一説)を見たことありますが,あらためてこのように読み込んでいくとものすごくしっくりきます。深い むかーしのわたしは表面し…
一つ一つの言葉を、噛み砕くように読ませていただきました。 特に『春の本質は混沌』という言葉が印象的です。 深い…… 『昼は膨れて伸び、夜は縮んで狭せばまる』というところも好きです。 カッコいい牡牛座…
うぐっっっ… か… かっこいい……… 春が芽吹きでなく混沌。なるほど確かに…と。 木々や草花が我先にと生を謳歌する様は力強く、ある種の暴力。 その争いに勝てないものは朽ちるのみ。 そんな季節の番人が…
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