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第8話

そんなやり取りがあったのは最初のうちだけで、その後は皆仲睦まじく過ごした。


「でも何で初対面の時はあんな態度だったの?」


エリーがクオンに聞く。


「私、シャイなの。」


本当かよ…。俺達はやはりクオンのキャラがよくつかめなかった。


俺達はこんな感じでほとんど毎日会って話した。


そして十数日が立ち、朝俺が目覚めると


なんと部屋には女の人が立っていた。


「は…?だ、誰…!?てか、どちら様!?」


年のころは俺より上だろう女性が立っていた。髪の色は青白く、背も高く、なんだか胸もデカい。


「おはよう。」


その女性は言った。


「質問に答えてなかった。私はクオン。声が一緒でしょ?」


自称クオンはそう言った。


「え…と、クオンは竜なんだが…?」


目が覚めたらそこに女性がいて、声なんて気にできるはずもない。


俺は訳が分からなくなっていた。当然だろう。


するとその女性は一瞬光ると俺が知ってるクオンへと変身した。


「へ…?ほ、本当にクオンなのか!?」


「だからそう言ってる。」


どうやらクオンは人間の形に変身できるようになったらしい。


「い、一体いつから!?」


「ちょっと前から。」


「なぜ言わない?」


「なんとなく。」


なんだそれ…。


「そんなことより、何であんな俺より年上の姿に?そのおかげで全くお前だと気付かなかったじゃないか。」


「容姿は変えられる。カンタン。」


そう言ってクオンは幼女や老婆の姿にもなって見せた。


そ、そうなのか~…。俺はもう訳が分からないよ。


「じゃあさっきのも変身の内の一つだったのか?」


「いや、さっきのは気に入った形。しばらくあれに変身する。」


「いや~。でも凄いなぁ~。エリーが見たら驚くぞ。」


「そうかもね。」


という訳でエリーが家に到着。クオンはさっきの女性の姿に変身してお出迎えだ。


「え…と、誰…?」


「初めまして。私はショウのいとこです。」


…は?


「ど、どうもこんにちは。ショウの友達のエリーです。」


エリーがお辞儀をする。


「ていうかショウ、こんな美人ないとこさんがいたのね。」


「い、いや、こいつは…」


「さ、こんなところで立ち話もなんですから中へどうぞ。」


クオン(人間体)は俺の言葉をさえぎってそう言った。


部屋に入るとクオン(人間体)が切り出す。


「私、占い師をしておりまして…。」


そう言うとクオン(人間体)はエリーの情報を次々と話し始めた。


「わ~…!なんで分かるんですか!?」


と、エリー。そりゃ分かるはずさ。そいつはクオンなんだから…。


「あ、ちょっと用を思い出しましたわ。少し外します。」


とクオン(人間体)。


しばらくしてクオンが戻ってきた。しかも竜の姿で。


「さ、話の続きをしましょう。」


と、クオン。覆面レスラーかこいつは…。


「つ、続き?今日初めて会ったじゃない。」


「占い師っていうのは嘘。さっきのは私。」


「………どゆこと?」


今日もクオンのからかいは止まらなかったのだった。

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