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第7話

「とりあえず君のことをもっとよく聞かせてよ。まったく話が見えない。」


俺がそう言うとエリーは


「さっきも言った通り、私には魔力を察知する力がある。そして私はドラゴンの大ファン。つまりはそういうことよ。」


「わ、悪いね、クオンは生まれたばかりなんだ。あんまりこの世界のことをよく分かってないかもしれない。だから人とのやり取りもうまくいかないかもしれない。」


「そう?あなたよりはよっぽど賢そうだったけど。」


グッ…初対面の人に言う言葉かね…。図星なのも含めて刺さった。そして俺の帰ってほしいという念はほとんど通じてないようだった。


「帰る気は毛頭ないみたいだね…。で、君は何がしたいの?」


「やっと本題に入れるようね。ずばり、あの子の研究をさせて欲しいの!」


け、研究…?


「研究とは…?」


「そうねぇ…、まずは知能がどれほどのものか知りたいわね。」


「言っとくけど知能はハンパじゃないぞ。」


俺は自信有りげり気に言うと


「あなたの言葉ではあてにならないわ。」


さっきからすごくバカにされている…。そんなに俺ってバカに見える?


この子は歳のころは俺とあまり変わらない、悪い子じゃなさそうだし…。まぁいいか。


「いいよ、ウチに入れてあげる。」


「そうこなくちゃ。」


「という訳なんだけど…。クオン、この子ウチにあげちゃった。」


「ごきげんよう。名前は何と言いましたっけ?」


「ほ、ほう。もう完ぺきにしゃべれるのね…。私はエリー、どうぞよろしく。」


「喋れるだけじゃないぞ、将棋もものっそい強いんだ。」


「なるほど…じゃあそのお点前、私にも見せてもらいましょうかしら。」


そして20分後


「ま、負けました。」


エリーがそう言った。


「凄いじゃないかエリー、20分ももつなんて。僕なんて5分ももたなかったよ。」


「それは逆におかしいわ…。」


どうやら俺はおかしいらしい。


「確かに、将棋の強さは分かったわ。私も将棋には少し自信があったから。」


「すごいのはこれがほとんど二局目なんだ。」


「はっ!?それは驚きだわ…。もはや賢いとかのレベルではない。」


「だろ…?で、あとは何が知りたいんだ?」


「ほかに能力はないの?」


「何だか念力が使えるみたい。」


「じ、じゃあ見せてもらいましょうか…。」


そういうとエリーの体がふわっと宙に浮かんだ。そしてエリーはうちの外へポイっと投げ出された。丁寧に扉も閉ざされた。


しばらくの間があり、


ピンポ~ン …ガチャ。


「私のこと、キライなの…?」


誰も何も言わなかったのだった。


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